わたしのメガネと目のブログ

メガネと目の健康について書いたブログです。メガネ歴40年の読書と図書館と公園と空の雲が好きな50代です。視力が落ち始めた中学生の頃、目が見えなくなったらどうしよう…と不安に駆られました。視力は強度近視で0.1ありませんが、ちゃんと見えてこの歳まできました。あれこれ目の病気や疲れが気になります。知らないことが不安になるので、色々と目のことを調べてみようと思いました。

なぜ高速道路を運転していると眠くなる?!驚く目の働きと対処法は

大型連休やアウトドアレジャーが楽しみな季節は車で出かけることも多くなります。特に高速道路での追突事故は走り始めて1時間以内に起こるとされ原因として注目されたのが「高速道路催眠現象」です。

そういえば、高速道路を運転している時になんだかボーッとなる時があります。 さて、どんな現象なのでしょうか。

高速催眠現象とは

高速道路は一定の速度で長い時間走ることが多いですね。ふだんよりスピードも出しているし、道路は直線が多く緩急もなく、信号もないのでブレーキを踏むことも少ないです。

けれど車には注意を払い、ガードレールや表示板など注意を払うことも日常よりも多いといつも感じながら運転しています。

そしてなぜか眠くなる時も・・・

じつは高速道路での追突事故は高速運転をはじめて1時間以内に、その5割が起きています。

目はしっかり開いているのに、目の前の状況判断ができなくなり、

  • なぜか目の前の車に吸い寄せられる
  • あるいはハンドルがきれないまま壁に激突する

そんな不思議な現象が起こるといいます。

その大きな原因はにあります。

目にははっきりとみえる「中心視」と、はっきりとはうつらないものの動くものに対して敏感「周辺視」があります。

この目の機能「周辺視」が実は高速道路では裏目となっています。

高速道路上では次々に景色が目に飛び込んで変化していきます。「流体刺激」といい、周辺視にとって疲れやすい状況となっています。

すると脳は多くの情報をみないように周辺視を狭くすることで動くものが目に入ってくるのを避けようという防御本能が働きます。

脳は目に入ってくる情報が少なくなったことで「休んでいい」と思い込み、判断力を低下させます。眠くなったりボーッとして確かに催眠術にかかったような感覚になることがあります。

これはある種の本能で、誰にでも起こりうる現象なのです。

高速催眠現象に対抗する方法

一度、催眠現象におちいってしまうと自分で対処するのは難しいものです。大切なのは判断力が低下しないように、

1時間ごとに、こまめな休憩をとること。

走り始めの1時間以内に1度目に休憩をとるとよいです。催眠状態にならないようにリフレッシュすることです。

また、事故の危険リスクを少しでも減らすために

安全な車間距離とること。

高速道路で時速100Kmで走行しているときに必要な車間距離は100mです。ですが目測ではそのくらいの場合もあるようです。

走行しているときに安全な車間距離をとることで追突を防ぐ「4秒ルール」が有効です。

【4秒ルールの方法】
  1. 看板など、目標となる物をきめる
  2. 前の車がその目標物を通過してから4秒数える。コツは数え方。 ゆっくり「ゼロイチ、ゼロニ、ゼロサン、ゼロヨン」でちょうど4秒
  3. 4秒後に、自分もその目標を通過すればOK
出典:NHKガッテン!2017/4/26

車間距離を時間ではかる方法は高速道路だけでなく一般でも有効で、地域によっては「3秒ルール」「2秒ルール」がすすめられていることもあるようです。

高速道路など逆走を防ぐ目の働きとは

高速道路の逆走が大きな問題ですが、高齢運転者が多いかと思いきや最も多いのは20代ついで70代のドライバーだといいます。

また、逆走した運転者の状態ですが、認知症の疑いのある人は9%で、健常の人が85%でした。

逆走は、出口から侵入してしまうことで起こります。出口にはもちろん侵入禁止の看板や標識が出ていますが、それだけでは間違えて侵入する人が多いということです。

それを防ぐために、高速の出口となる場所にある工夫をしたところ、81件あった逆走が4件に減ったといいます。それは、

道路に進入禁止の表示をした

これにも目の性質が関係しています。 運転中に姿勢が前かがみになったり、ナビゲーションをみたりするだけで上の方への注意が悪くなるといいます。確かに普段の運転は歩行者に注意するなど、地面に設置していることにより注意が向くように意識が働いていますね。

道路には白線で様々な表示がえがかれています。日々運転していると目線を上にやる標識版より、視線を下にする表示の方が目に入りやすいというわけです。

高速道路に入るときは、必ず表示を入念にチェックする! を心がけましょう。

まとめ

高速催眠現象現象に対処するには、

こまめな休憩 ~1時間ごとに

車間距離を十分にとる ~4秒ルール

 

高速運転している時や一般道でも時々、どうやって運転していたのか思い出せない時があったりします。

これ、高速催眠現象だったんですね、今さらですが納得しました。

目の働きは過剰な状況を緩和しようと本能で反応して脳を休めようとする、まさかの目の落とし穴ですね。

目と脳を休ませリフレッシュしながらドライブを楽しみたいと思います。

 

お読みいただきありがとうございます。

 

【視覚と脳についての記事はこちらでもお読みいただけます】

⦿⦿目と脳の不思議な関係とは?!仮眠でリフレッシュして記憶力をアップする方法も

【ドライブ中の目のリフレッシュに】

⦿⦿動体視力トレーニングでスポーツが上達!目の筋肉をほぐして老化防止にも!

 

参考 http://www9.nhk.or.jp/gatten/articles/20170426/index.html NHKガッテン!2017/4/26大型連休の前に!交通事故から家族を守りたいSP