子どもの近視の進行を抑制するバイオレットライトを通すレンズは?「JINSこどもレンズ」発売!
ブルーライトは目によくないと、よく耳にしますが、バイオレットライトは子どもの目の近視の進行を抑制する働きがあるという報告があります。
目にいいバイオレットライトを通すレンズがJINSから発売されました。
バイオレットライトとは
[caption id="attachment_696" align="alignnone" width="669"] 出典:紫外線環境保険マニュアル2015[/caption]
バイオレットライトとは、太陽光に含まれる分光すると現れる波長360nm~400nmと最も短い光です。
慶應義塾大学医学部眼科学教室の坪田一男教授と光生物学研究室主任研究員の栗原俊英特任講師、鳥居秀成特任助教らの研究(「現代社会に欠如しているバイオレットライト光が近視進行を抑制することを発見ー近視進行抑制に紫の光」慶應義塾)により、バイオレットライトが近視の進行を抑制することも発見されています。
近視の人は眼球が楕円に伸びて焦点が網膜に合わなくなっておきます。
バイオレットライトが目に入ると網膜にあるEGRIという遺伝子が活性化し眼球が長くなるのを抑えます。
その結果、近視の進行が抑制されます。これは成長期の子どもに特に有効とされます。
子どもの目の成長についてはこちらです。
[blogcard url="http://eye88eye.com/child-eye-1100"]
バイオレットライトの取り入れ方
窓を開ける
バイオレットライトは家の中にいても取り込むことができます。ですが、壁やガラスを通さないので窓を開けて直接日光を取り込むことが大切です。
光は乱反射しているので自然に目にとりこまれる環境をつくるといいでしょう。
1日2時間の外遊び
現代の小学生の外遊びの時間は40分ほどです。外で遊んで紫外線を自然に浴びる機械は格段に減っているといえます。
1日2時間程度太陽を浴びるとその効果が得られるようです。一昔も二昔も前の話になってしまいますが子どもの頃、メガネをかけている子どもは珍しかったものです。
時代も環境も変わってしまっていますから今の時代にあった対応が大切です。
バイオレットライトと紫外線の影響についてはこちらにも詳しく書いています。
[blogcard url="http://eye88eye.com/child-eye-violet-light-936"]
JINSの「こどもレンズ」とは
市場に出回っている眼鏡レンズの多くはUV(紫外線)カットが施されています。そのためバイオレットライトは紫外線と共にカットされているといいます。
眼鏡をかける子どもの数も増えていることから、バイオレットライトと通す「JINSこどもレンズ」を設計しました。
[caption id="attachment_3611" align="alignnone" width="600"] 出典:JINS[/caption]
バイオレットライトの65%を透過しつつ、目によくないブルーライトは15%カット、紫外線は92%カットと、成長期の子どもの目に必要な光を取り込む「光オプティマイザー」を採用しています。
通常のレンズのバイオレットライト透過率は3%に対し、こどもレンズは15%です。紫外線の中でも避けるべきとされるUV-Bは99%以上カットしているようです。
さいごに
子どもの視力低下を抑制するによいバイオレットライトを通す「JINSこどもレンズ」。
メガネをかけているお子さんは、かけないお子さんよりバイオレットライトを取り込む機会が減っているということですから、こどもレンズは有り難いものです。
窓を開ければバイオレットライトを取り入れることはできますが、真夏や花粉の季節など楽々と窓を開けることが難しいことも残念ながら多くなっています。
1日2時間の外遊びもなかなか毎日は難しい昨今、せめて夏休みは紫外線に注意しつつも思いっきり外遊びができるとよいですね。
お読みいただきありがとうございます。
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