わたしのメガネと目のブログ

メガネと目の健康について書いたブログです。メガネ歴40年の読書と図書館と公園と空の雲が好きな50代です。視力が落ち始めた中学生の頃、目が見えなくなったらどうしよう…と不安に駆られました。視力は強度近視で0.1ありませんが、ちゃんと見えてこの歳まできました。あれこれ目の病気や疲れが気になります。知らないことが不安になるので、色々と目のことを調べてみようと思いました。

小学生のメガネは必要な時だけかける方がよい?子どもの眼鏡とコンタクトレンズで気をつけること

視力が0.7未満の小学生はおよそ20%(2015年度/学校保健統計調査)です。

まだ成長過程にある小学生、メガネやコンタクトレンズをどのように使うとよいのでしょうか。

眼鏡とコンタクトレンズの使用の際に気をつけることをまとめました。

授業中だけメガネをかける方がよい?

 

[caption id="attachment_3620" align="alignnone" width="551"]子どもの視力 引用:http://www.garbagenews.net/archives/1868624.html~学校保健統計調査より[/caption]

 

子どもは、近視が0.6程度の軽度の場合は普段の生活ではそれほど困りません。

近視で眼鏡をかけるということは遠くがよく見えるということなのです。眼鏡を常にかけてしまうと、近くを見る時に毛様体が緊張して、近視が進みやすくなります。

軽度の近視の場合は、見えないときのみ眼鏡を使用するようにと、眼科医は指示することが少なくありません。

逆に遠視の場合は遠くを見るときも近くを見るときも緊張している状態なので、常時使用するようすすめています。

[caption id="attachment_3621" align="alignnone" width="551"]小学背 視力 引用:http://eye88eye.com/sport-contact-megane-606~学校保健統計調査より[/caption]

スポーツの時はメガネは危険?

スポーツの時に眼鏡が壊れて眼が損傷するということが心配されますが、今はほとんどがプラスチックのレンズですので、それほど心配ありません。(割れたら危ないガラスのレンズは重くあまり使われません)

とはいえ、スポーツ専用のメガネでないと、まともに当たった時などかなり痛みがあると考えられます。スポーツの時は専用のメガネをする方がよいでしょう。

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プロのバスケットボール選手などは保護メガネを使用している場合が少なくないようです。

例えば、北海道の学校で部活動のバスケットボールの指導者がコンタクトにしろと指導したところがありました。

日本バスケットボール協会の競技規則第4条には、ほかの人が負傷しないように、破損の防止に配慮してある眼鏡であれば眼鏡の装用は可能であるとのことでした。(国内に限る)

サッカーのようなヘディングをする競技や格闘技などでは眼鏡はそもそも向いていませんが、そういうスポーツ以外では眼鏡は逆に眼を守ってくれるのです。

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スポーツはコンタクトレンズの方がいいの?

ソフトコンタクトレンズはスポーツには視野が広く適しています。

しかし、コンタクトレンズによる眼障害は怖いものです。

平成15年度に日本眼感染症学会が実施した感染性角膜炎全国サーベイランスでは、視力障害が生じる重篤な感染性角膜炎症例のコンタクトレンズ装用者は41.8%を占めます。

コンタクトレンズ装用が最も高い危険因子であり、10~19歳の原因の96.3%はコンタクトレンズでした。中高生にはコンタクトレンズ装用が重篤な角膜感染症の原因であることを認識させる必要があります。

コンタクトレンズはスポーツに便利といいますが、一番の医学的理由としての活用は弱視に対してです。

左右で視力が違う場合には、眼鏡だと網膜に映る像の大きさが異なり、物が二重に見えてしまいます。そういう場合でも、コンタクトレンズは像の変化が少ないのです。

スポーツの上級者はコンタクトレンズ使用が多いのですが、子どもの場合は必要ありません。

小学生から高校生までコンタクトレンズの実態は?

以下は、日本眼科医会が3年毎に実施している全国学校調査です。

CL使用者 H21
小学生 0.2%
中学生 6.4%
高校生 26.6%

 

小学生のコンタクトレンズ使用者は、平成12年度では0.2%、平成15年度では0.1%、平成18年度では0.1%、平成21年度では0.2%です。

中学生は平成12年度が4.6%、平成15年度が5.6%、平成18年度が5.9%、平成21年度が6.4%であり、高校生では平成21年度が26.6%です。

特に、中学1年と高校1年で使用者が急に増えます。

全国の一般のコンタクトレンズによる眼障害はコンタクトレンズ使用者の約6.5~10人に一人の割合で生じています。

左右の度が異なる不同視や先天白内障術後や角膜外傷による不正乱視などの医学的な理由でコンタクトレンズを使用せざるを得ない場合を除いて、小学生に対しての処方が消極的な理由は、本人が自己責任を取れない場合が多いからです。

小学生本人よりむしろ保護者がコンタクトレンズ使用に積極的な場合が多いようです。ただ眼鏡よりよいから、という単純な理由が多いといいます。(学校保健養護教諭のお仕事「子どもたちの眼の健康」より)

コンタクトレンズの使用については、子どもたちと保護者に対してコンタクトレンズの利点、欠点をよく知ることが大切です。

にしても、子どもの早期コンタクトレンズの使用は避けた方が賢明といえそうです。

さいごに

子どもの眼鏡とコンタクトレンズで気をつけること。

  • 軽度近視は必要な時だけメガネをかける
  • 遠視の場合は常時かける
  • スポーツの時メガネは割れる心配はない
  • スポーツ用のメガネは目を守ってくれる
  • 小学生はコンタクトレンズをしないほうがよい(医師の指示がある時は別)

子どもの目の健康を守るのは保護者です。

日頃からお子さんの様子をよく観察し、変化に気がついたら早めに眼科を受診しましょう。

お読みいただきありがとうございます。

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参考 http://www.gakkohoken.jp/special/archives/101学校保健 http://www.garbagenews.net/archives/1868624.html政府統計