雪山で黒いサングラスは紫外線対策にならない! 目を守るオススメの色形・機能は?
ウインタースポーツの醍醐味はふだんは味わえない白銀の世界を堪能できることです。楽しく雪山を滑走しているときはゴーグルで目を保護しています。ですがアフタースキーではゴーグルも外して裸眼で過ごしていませんか?
また、滑らないけれどゲレンデで子どもを遊ばせたりしていませんか?
雪山の強烈な紫外線をそこで目に浴びているかもしれません。サングラスなどで目を保護しましょう。 どんなものが適しているのでしょうか。
黒いサングラスが紫外線対策にならない理由は?
目は暗いところでは、瞳孔が開いてより多くの光を取り入れようとします。逆に明るいところでは、瞳孔は小さくなり光を取り込む量を減らそうとします。雪山では雪面からの照り返しも多く紫外線の強さは夏よりも危険です。
特に紫外線が強くなる午前10時から午後2時までは注意が必要です。サングラスをかけていてもサングラスと顔のすき間などから開いた瞳孔の目に、光は入っていきます。
黒などの濃い色のレンズのサングラスは瞳孔が開いて紫外線を取り込みやすくなる、これが黒いサングラスが紫外線対策にならない理由で雪山のように強い紫外線には注意が必要です。
紫外線が目に与える影響
紫外線角膜障害
目が充血したり、痛みを感じ目が開けていられなくなる、角膜に小さな傷ができて、角膜に炎症が起きています。
白内障
紫外線を浴びるとレンズの役目をする水晶体が白く濁ってきます。内障の手術をした人はより注意が必要です。人工の眼内レンズは水晶体ほど紫外線を吸収しません。
【白内障について知りたい方はコチラ】 ⦿⦿白内障の進行を遅らせる紫外線カット対策とは?サングラス選びのポイント
網膜の病気
水晶体が吸収しきれない紫外線は網膜まで届いてしまいます。これが黄斑変性症や網膜色素変性症といった網膜の病気を引き起こしたり、進行を早めることになります。
目によいサングラスの選び方
サングラスは眩しさを軽減するためのものです。ですから濃い色のレンズが多いのです。
紫外線カット付きレンズ
雪山の強烈な紫外線を考えるなら紫外線がカットされるレンズのサングラスを選びましょう。
紫外線透過率なら 0% に近いもの(数字が小さい)
紫外線カット率なら 100% に近いもの(数字が大きい)
レンズの色はあまり濃くないもの
色は、黒いサングラスでも述べたようにあまり濃い色はおすすめできません。濃い色で紫外線カット機能がついていれば影響は少なくなりますが、やはり光は回り込んで、目に入ってきます。雪山では滑っていなくてもまわりは雪だらけでかなりの眩しさを感じます。
ぎりぎり眩しさを感じない、薄い色のレンズが目のためにはオススメです。
少し大きめのフレームを
形は目のまわりをおおうような顔のカーブにそった大き目のものがよいでしょう。
[caption id="attachment_619" align="alignnone" width="300"] 出典:日本白内障学会[/caption]
ツルもふと目がいいですね。横からの光をより多く遮ります。
さいごに
雪山で黒いサングラスは紫外線対策にならない! アフタースキーで目を保護する色・形や機能はどれ?
黒いサングラスは瞳孔が開いて紫外線が入りやすくなります。雪山で目を保護するサングラスは
- 紫外線カットのレンズを使用
- レンズの色は薄目で、眩しくないもの
- 大きめのフレーム
がオススメです。紫外線を目に浴びると眼病のリスクが高まります。雪山の紫外線は強烈なので注意しましょう。
お読みいただきありがとうございます。
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参考 http://www.gankaikai.or.jp/ http://www.eyesglass.jp/ http://josei-bigaku.jp/sigaisennkansou09978/ 紫外線環境保健マニュアル2015