目がよくみえるとボケない？！視力と脳の不思議な関係とは

「モノをみる」ということを当たり前のように日々暮らしています。「みる」は目だけではなく脳との共同作業です。

見たもの判断する時、色や形、大きさや状態、遠いのか近いのか、目からの情報は80％といわれますが、それらを瞬時に判断し認識しているわけです。

その目と脳の奥深い関係について調べてみました。

視力と認知症

いわゆる「視力がいい」とは遠見視力のことで、学校の視力検査ではかるのはこれです。

目で見たもの＝情報、は網膜に投影されて視神経を通じて脳に送られて映像化され、はじめて「みえた」状態になります。

視力がいいと、みるモノ＝情報、がはっきりと見え、多くの情報が脳に伝わります。逆に視力が低下してはっきりとみえないと、脳に伝わる情報も減っているわけです。

つまり脳に伝わる情報がクリアで情報量が多いと、より脳に刺激が多く伝わり発達が促されるというわけです。

目のいい人はボケない

よく「目のよくみえる人にボケる人は少ない」と言われているようです。確かに白内障だった人が手術によって視力を回復して、

やる気がでて趣味を再開した
ゴルフをやりだした
本をよく読むようになった

など脳が活発な行動をとるような事例がみられるといいます。

実際、奈良県立医科大学眼科学教室が2012年から高齢者約3000人を対象に行った調査があります。

この調査の目的は、自分で歩くことができる65歳以上の男女に健康診断を実施し、さまざまな項目の検査結果から「元気な高齢者の秘訣」を探ること。視力などの眼科健診と、「MMSE」という認知機能検査の結果を解析し、関連を調べた。 MMSEは、数値が小さくなるほど認知機能が低いと判定される。「視力のいい人のほうが明らかに認知機能は高く保たれていました。また検査を受けた人の中には、MMSEが認知症レベルまで下がっている人も約6％含まれていて、 視力の悪い人はいい人の約2倍、認知症の発症リスクが高いこともわかりました」

では、なぜ視力が悪くなると、認知機能も低下してしまうのでしょうか。調査をまとめた緒方奈保子医師の話です。

「眼は重要な感覚器で、脳に送られる情報の80％以上は眼を通して入ってくるといわれています。視力が低下して眼からの情報が減れば、脳に送られる情報も減少する。 見えにくい状態をそのままにしておけば、脳の働きはおのずと低下してしまいます」

白内障手術で認知機能が改善

目の病気などで視力が低下した人が、手術などで視力を回復すると手術前よりも認知機能が改善したといいます。

これは認知症を発症していない人を対象にしたものです。残念ながら、すでに認知症を発症している人は、視力を回復しても認知機能を戻すことは期待できないといいます。

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視力と記憶力

認知症ではなくとも、度忘れや物忘れは40代後半からやってきます。（実体験してます^^）

モノをみることは脳との連携作業であり脳は目から情報を得て記憶しています。

ですから意識せず「ぼーっとみている（みえない人）」と「瞬間的によくものをみている（みえている人）」では情報量に大きな差がでます。

はじめて会う人のことを覚える時には、その人の顔や持ち物、話し方など様々な特長をインプットしています。前者の人は引き出すモノ自体がないわけですから思い出しようがないのです。

正しくみることで脳を活性化させ目もよくなります。つまり、よくみえることで脳が活性化し記憶力も高めることができるというわけです。

視力とスポーツ

スポーツにおいてみることは何よりも大切なことです。

いわゆる遠見視力だけでなく「動体視力」や「深視力」など多くの視力が脳を経由してフル回転して競技を行っています。

http://eye88eye.com/eyesight-dynamic-vision-1751

さいごに

視力がいい人はボケにくい

視力が回復すると、認知機能が改善する視力いいと記憶力がアップする視力がいいとやる気がでる

目からの刺激が脳を活性化させるために、意欲的にもなれるんですね。

年齢とともに記憶力が低下していくのを実体験進行中です。矯正視力ですがモノはよくみえています。当たり前によく見えることの大切さをあらためて知りました。

お読みいただきありがとうございます！あなたの目が健やかでありますよう！！

参考 https://dot.asahi.com/wa/2016033100312.html 週刊朝日『目のいい病院』 http://www.lamaison-desvins.com/siryoku3/siryokukaifuku3.html http://msnki.hatenablog.com/entry/eyesight-recovery-brain-development