紫外線が子供の目にあたえる影響は?サッカーをやる子は要注意!
夏に近づくにつれ陽ざしが強くなって紫外線も気になります。
紫外線が原因と考えられる眼病もありきちんと対策しないと若い人でも目に障害がでることがわかってきました。
その対策も子供のうちから行いたいものです。事実、登園の際にサングラスをかけている保育園もあるようです。
子供たちの紫外線対策最新事情と部活が目に及ぼす影響をお伝えします。
大学生の目の紫外線調査「瞼裂斑」が4人中3人
紫外線は、長年浴び続けることで少しづつ目にダメージを与えているものでもあります。
金沢医科大学(佐々木教授の研究グループ)が2016年12月から2017年1月にかけて、金沢市内の大学の運動部の学生223人を対象に、特殊な専門機器で目の検診を行いました。
[caption id="attachment_2712" align="alignnone" width="300"] 出典:http://www.hirataganka.com/news/102/[/caption]
するとその結果、4人中3人に「瞼裂斑(けんれつはん)」という白目の部分が盛り上がってくる病気が見つかりました。
たんぱく質が変性して白目の部分が濁ってきます。中には白目がピンク色になり肉眼でもわかるほどの瞼裂斑もありました。
進行すると「ドライアイ」になったり「白内障」のリスクが高くなります。
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屋外の運動に要注意
瞼裂斑のいちばんの原因は紫外線を浴び続けることです。
屋外で活動する運動部の学生は屋内の部活の運動部の学生よりも3倍多いという結果でした。
というのも屋外の運動部の学生の多くは、子供の頃、中学や高校でも同じ屋外の部活を続けています。
より多くの紫外線を浴びてきたことから、強い瞼裂斑が多いと考えられています。
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運動部ごとに強い瞼裂斑の割合
[caption id="attachment_2710" align="alignnone" width="300"] 引用:NHKくらし解説[/caption]
屋外の運動によって強い瞼裂斑の割合を調べると、サッカーが最も多く、ついで野球・ソフトボール、テニスという結果がでました。
サッカー 83.3% 野球・ソフトボール 63.0% テニス 46.7% 屋内競技 17.9%
同じ屋外の部活でもサッカーは帽子をかぶらない、というのが多い理由のひとつのようです。野球はユニフォームとして帽子をかぶりますし、テニスも炎天下での試合では帽子やサンバイザーを使うことが多い競技です。
プレイ時間や練習環境など様々な要因はあります。サッカーはプロの場合ナイターの試合もありますが、部活は昼間がほとんどです。
[caption id="attachment_2714" align="alignnone" width="300"] 出典:http://www.hirataganka.com/news/102/[/caption]
瞼裂斑から紫外線をさらに浴び続けると「翼状片(よくじょうへん)」や「皮質白内障」の眼病になることもあります。
翼状片は黒目の部分に白目が伸びてきて視力が低下する病気です。点眼薬や手術で治療しますが再発率が高い病気です。黒目の中心部まで伸びる前にできるだけ早く治療しましょう。
皮質白内障は、水晶体が外側の皮質から濁っていきだんだんと広がっていく白内障です。初期症状は自覚症状があまりないようです。早めの受診が必要です。
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一般的な紫外線の対策法
紫外線を身体に蓄積しないためにも、屋外に長時間いるときの一般的な紫外線対策を見てみましょう。
日傘
約10%カット
目にはあまり効果的ではありません。アスファルトの反射もあり紫外線は10%程度
帽子
約50%カット
つばの大きい帽子がより目には効果的です。それでも半分程度
サングラス・眼鏡・コンタクトレンズ(紫外線カット)
UV効果のあるメガネやサングラス、コンタクトレンズをするのが最も効果的です。
先の金沢医科大学調査で、紫外線カット効果があるメガネやコンタクトレンズをしている学生は、していない学生にくらべて瞼裂斑の大きさが小さかった、という結果がでました。
【サングラス選びについてはこちらでも】
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蓄積する紫外線の影響は子供の頃から対策
紫外線は浴びた量が蓄積していくため、子供の頃から対策を始めるとよいとしています。
ある幼稚園ではサングラスをかけて登園するように呼び掛けています。さらに外遊びの時にもサングラスをする、園内の砂場など日よけがされ日陰にするな工夫がされています。
オーストラリアなど海外では幼児のサングラス姿は見慣れたものかもしれませんね。
ですが日本では紫外線対策のためとはいえ5歳前後の子どもがサングラスをかけるのは保護者の理解が必要です。
園では定期的に紫外線に関する情報を提供したり、専門家による講演会を開いて皮膚だけでなく目に対する紫外線対策の必要性を説いています。
その結果ほとんどの保護者がサングラスに理解を示しているということです。
また、サングラスでなくとも最近はUVカットの透明なものもあり、メガネと同じような感覚でかけやすくなっているようです。
子供のサングラス選びのポイント
[caption id="attachment_2708" align="alignnone" width="300"] 引用:NHKくらし解説[/caption]
大事なのは選び方です。
- 紫外線カット率を確認する ~ 99%以上ならOK!
- レンズの色は外から目が見えるくらい ~ レンズの色が濃すぎると光を取り込もうとして瞳孔が開き紫外線が入りやすくなる
- つるは太め、1センチはほしい ~ 横からの紫外線の侵入を防ぐ
ふだんメガネをかけている人は、ほとんど紫外線カットついている効果がありますが、コンタクトレンズの場合、紫外線カット機能がないものがあるため確認し、ない時はサングラスを使用するようにしたい。
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子供は外遊びできない?!いいこともある!
では、子供は紫外線があるから外遊びさせられない?!
そうはいっても外遊びは、子供の成育上必要ですし、外で遊べないのはストレスになってしまいます。
陽ざしの強い時は、きちんと紫外線対策として日焼け止めを塗る、帽子をかぶる、サングラス(メガネ)をする、時間を決めるなどして遊ばせてあげましょう。
一方で光の中にあるバイオレットライトは子供の近視を抑制する効果があるという研究もあります。
【バイオレットライトと子供の視力についてはこちらです】
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さいごに
紫外線が子供の目にあたえる影響と対策。
屋外の運動は長年続けると、紫外線を蓄積することになります。
特に帽子をかぶらないサッカーは最も目に影響を及ぼします。
子供のうちからサングラスをする、など対策を早いうちにとることが需要です。
特に気をつけたいのは長時間の屋外での活動です。子供なら外遊びは日光の強すぎる10時から14時をさけるなど時間を調整するなど工夫が必要ですね。
日光がすべて身体に悪いわけではありません。気持ちよく楽しみながら目の健康のため対策ととりましょう。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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参考 http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/700/271637.html 目も忘れずに!紫外線対策2017/5/25 くらし解説 http://www.nichigan.or.jp/public/disease/suisho_hakunai.jsp 日本眼科学会 http://www.hirataganka.com/news/102/ 平田眼科