眼鏡レンズにキズ?!プラスチックレンズを傷つけない注意する3つのこと
メガネを日常的に何気なくかけていますが、中学生の頃かけ始めた頃はガラスレンズで重かった記憶があります。
今は軽くて薄いプラスチックレンズが主流となっています。
でも、ふと気がつくと傷がついたり拭いても落ちないもやっとした汚れがついていたりします。
どうしてそうなったのでしょう。
傷をつけないプラスチックレンズの日常使いの扱い方についてまとめました。
メガネレンズの種類 ~9割がプラスチックレンズ
レンズの材質には大きく分けてガラスレンズとプラスチックレンズがあります。
それぞれ屈折率といって、その素材(ガラス・プラスチック)が光をどれだけ屈折させる能力があるかということを示すための固有の値によって、レンズの厚みが変わります。
一般的には、プラスチックレンズの方がガラスレンズより薄くできます。
ですが重量が重くなり、最近では購入されるレンズの9割以上がプラスチックレンズであるといわれます。
プラスチックレンズの性質
プラスチックレンズはコート膜で守られている
[caption id="attachment_4101" align="alignnone" width="460"] 引用:http://www.jmoia.jp/glasses/meganeportal/pdf/lens_sheet.pdf[/caption]
プラスチックレンズの素材は柔らかいため、実は傷がつきやすいのです。
ですから強いコート膜を施しています。
それぞれのコートは極薄い膜でできています。
その使い方やメガネをかけている環境や条件で、傷がついたりコート膜がはがれたするのです。
プラスチックレンズは経年変化する
[caption id="attachment_4103" align="alignnone" width="456"] 引用:http://www.jmoia.jp/glasses/meganeportal/pdf/lens_sheet.pdf[/caption]
プラスチックレンズは紫外線や熱、水分などを吸収することによって、素材の色調が少しづつ変化していきます。
無色のプラスチックレンズは黄色っぽくなります。
カラーレンズは黄色に加えてカラーの色の染料の色調が徐々に変色や褪色(色あせる)が起こります。
プラスチックレンズは修理できない
傷がついたりコート膜がはがれたりしたレンズの表面は、思った以上にダメージになっています。
もし、修理しようとしてもコート膜は強い薬品ではがす必要があり、高度な研磨加工が必要で、逆にレンズを傷つけることになってしまいます。
プラスチックレンズは、傷がついたら修理することができないレンズなのです。
注意したいプラスチックレンズの扱い方・使い方
[caption id="attachment_4102" align="alignnone" width="1024"] 引用:http://www.jmoia.jp/glasses/meganeportal/pdf/lens_sheet.pdf[/caption]
修理できないプラスチックレンズ。
だからこそ、日頃ちょっとした気遣いをすることで傷をつけることを防止できます。
そんな方法をご紹介します。
傷をつけない取り扱い
- むき出しでカバンやポケットにメガネを入れない
- メガネをレンズを下にして机など置かない
- メガネを拭く時は軽い力で拭く(サンドウィッチをつまむ程度)
- きれいなメガネ拭きクロスを使う
こちらの記事も参考にどうぞ。
メガネがキレイになる洗い方・拭き方は?眼鏡店に聞いたお手入れ方法
メガネ拭きクロスの正しい洗い方とは?やってはいけない6つのこと!
やってはいけないメガネの習慣とは!そのクセで眼鏡が壊れやすくなる
高温に注意
プラスックレンズは60℃以上の高温になると急に膨張する性質があります。
すると、コート膜にヒビが生じる場合があります。
- 炎天下の自動車
- ドライヤー
- サウナ
- 炭火の焼肉やバーベキュー ~ 直火で食べながらの食事の時には注意が必要。顔が火照るくらいだとメガネレンズも高温になっている
- オーブンを出す時の熱風 ~ ドアを開ける時にも熱い空気が一気に噴き出すので要注意
実はオーブンで作ったばかりのメガネに、小さな白いぼんやりとした傷がつきました。保障期間でしたからレンズ交換してもらいましたが、どうもオーブンの熱で傷ついたららしいと、その時知りました。
レンズに水がついたら、すぐに拭く
[caption id="attachment_4102" align="alignnone" width="1024"] メガネの状態によっても傷のつき方は変わります。あくまでも一例 引用:http://www.jmoia.jp/glasses/meganeportal/pdf/lens_sheet.pdf[/caption]
レンズには様々なコートが施されており、超撥水コートは水や油をはじいて水滴にします。
水滴に含まれる成分はそのまま乾燥すると、水ヤケとなって固まってついてしまうことがあります。
レンズについた水分は乾かないうちに、すぐに拭き取るようにしましょう。
まとめ
プラスチックレンズを傷つけない注意する3つのこと。
軽くて薄くなったプラスチックレンズは、メガネ使用者には欠かせないものです。
レンズの性質を知って使えば傷をつけずに使えますね。
昔(20年ほど前)使っていたメガネを取り出すと、やはりレンズはうすい黄色味を帯びていました。
5年程で黄色かかって切るようですが、8年は使っていた眼鏡でした。
お読みいただきありがとうございます。
参考: http://www.jmoia.jp/glasses/meganeportal日本医用光学機器工業会