わたしのメガネと目のブログ

メガネと目の健康について書いたブログです。メガネ歴40年の読書と図書館と公園と空の雲が好きな50代です。視力が落ち始めた中学生の頃、目が見えなくなったらどうしよう…と不安に駆られました。視力は強度近視で0.1ありませんが、ちゃんと見えてこの歳まできました。あれこれ目の病気や疲れが気になります。知らないことが不安になるので、色々と目のことを調べてみようと思いました。

はちみつが目薬になる!?マヌカハニーを使う目を洗う健康法とは

はちみつはパンに塗ったりお菓子や料理に使ったりと食べるものとして身近なものです。

はちみつの中でも「医療用はちみつ」「メディカルハニー」として使われるはちみつがあります。

目薬にもなるという、はちみつを使った目の健康法をご紹介します。

メディカルハニーとはちみつの違い

[caption id="attachment_3585" align="alignnone" width="768"]ミツバチ 引用:http://www.tcnkenko.com/[/caption]

医療用に使われているはちみつは普段使いのはちみつとは違い「マヌカハニー」と呼ばれるものを使います。

マヌカハニーはニュージーランドの一部に生息するマヌカの花の蜜から作られたハチミツです。マヌカはニュージーランドの先住民族であるマオリ族は樹液や葉を薬として用いました。

はちみつはそもそも常温においても腐ることのない抗菌作用の高い食品であり発酵食品でもあります。

保存性の高さは高糖度とpH3.7 程度の酸性と酵素によって生成される過酸化水素によって与えられ、グルコースとフルクトースが主成分であることから、蜂蜜は消化の必要なしに、手早くエネルギーを得ることができるのです。

中でもマヌカハニーは医療用として使用されているものです。

 

ニュージランドのマヌカハニーを「医療用はちみつ」として位置づけたピーター・モラン博士の公式認定専門店

マヌカハニーの mariri NewZealand

 

非加熱で無添加100%天然はちみつの場合の抗菌成分を比べてみます。

はちみつ マヌカハニー
甘味 医療用
過酸化水素 過酸化水素+メチルグリオキサール

マヌカハニーに含まれるほかのはちみつにはない「メチルグリオキサール(MGO)」がふくまれまれます。

1960年代にハンガリー人のセント=ジェルジ・アルベルト(Szent-Gyorgyi Albert)によって発見されました。

ケトンとアルデヒドの両方の性質を持ち、蛋白質を変性させてしまうことから、強い抗菌活性作用を持っており、光や熱にも強いとされます。

活性度10+以上のマヌカハニーが一般的に医療グレードとされています。

※マヌカハニーのラベルに「UMF10+」と記してあったら、10%のフェノール希釈液と同等以上の抗菌作用をもつことを表しています。病院で殺菌消毒に使われている消毒液は2%のフェノール希釈液です。

はちみつ目薬の歴史

紀元前1700年エジプトの文献に、「目の治療薬としてイナゴマメのさやを発酵したまちみつに入れてひきつぶしそれを目につける」という記述があります。(『ファラオの秘薬・古代エジプト植物誌』八坂書房)

このイナゴマメはキャロブという地中海地方原産のマメ科の植物の果肉でアメリカの自然食ブームの話題にもなった栄養価の高いスーパーフードです。

数千年前から効用を知っていたということですから驚きです。

5000年以上の歴史を持つ古代エジプトやインドを発祥とする東洋医学に基づいた「アーユルヴェーダ」でも使われています。

アーユルヴェーダとは インド大陸の伝統的医学である。ユナニ医学(ギリシャ・アラビア医学)、中国医学と共に世界三大伝統医学のひとつであり、相互に影響し合って発展した。 トリ・ドーシャと呼ばれる3つの要素(体液、病素)のバランスが崩れると病気になると考えられており、これがアーユルヴェーダの根本理論である。 その名は寿命、生気、生命を意味するサンスクリット語の「アーユス」と知識、学を意味する「ヴェーダ」の複合語である。 医学のみならず、生活の知恵、生命科学、哲学の概念も含んでおり、病気の治療と予防だけでなく、より良い生命を目指すものである。 健康の維持・増進や若返り、さらには幸福な人生、不幸な人生とは何かまでを追求する。 文献の研究から、ひとつの体系としてまとめられたのは、早くても紀元前5~6世紀と考えられている。 古代ペルシア、ギリシア、チベット医学など各地の医学に影響を与え、インド占星術、錬金術とも深い関わりがある。 引用:Wikipediaより

世界各国のはちみつ目薬事情

  • 南アメリカでは古代から、また現代でもベネズエラ、メキシコ、ブラジルでは病院で白内障治療の使われている。
  • インドやロシアでは角膜炎や結膜炎炎症治療に使用している。
  • ロシアでは20~50%ほどの水で薄めて使用することが多い。
  • ベネズエラではそのまま使うことが多い。
  • マヌカハニーのお膝元、ニュージランドでも医療用としてもちろん使われている。

※引用:『ひとさじのはちみつ』前田京子/マガジンハウス より

はちみつ目薬の使い方

準備

  • 医療用グレードのマヌカハニーを使う
  • 点眼には綿棒を使う(清潔を保つようにする
  • マヌカハニーは食べるものと容器を分ける
  • 暗い場所かはちみつ専用の遮光ビンに保存する

点眼方法

  • 綿棒の先の方にハチミツをのせ鏡を見ながら下のまぶたか眼球の下側の表面に1、2滴当てるように、置くようにしてつける
  • 目をまばたきをしてはちみつを全体になじませる

上記の方法は『ひとさじのはちみつ』の著者前田京子さんのやり方です。以下はその感想です。

「わーしみる」と言う感覚で涙が出て来る。 眼は赤くなるが5分から10分位でしみるのと充血が収まっていき目がすっきりはっきりし、白目に透明感が増す。 目の中の汚れや不純物が清しくさっぱり流されて、眼球が洗浄されてきれいになったような気がするのだ。

↓ 涙の重要性はこちらの記事にあります。

[blogcard url="http://eye88eye.com/blink-108"]

↓ 白目が白くなる目のエステはこちらです。

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マヌカハニーの効能

目薬にもなるマヌカハニーですが、その効能は多岐にわたっています。

  • 殺菌・抗菌力が非常に強い
  • 大腸菌、虫歯菌、ピロリ菌の抑制や殺菌
  • 皮膚・粘膜の損傷、炎症を鎮める
  • 消化性潰瘍やその他の感染症の治療に高い効果と効能

具体的な使い方の例

[caption id="" align="alignnone" width="120"] 唇の荒れに。日本薬局方のはちみつ[/caption]

 

  • 寝る前に ~殺菌作用、口内衛生状態がよくなる
  • 目覚めた時に ~脳に効く
  • はちみつ歯磨き粉 ~シナモンと組み合わせ
  • はちみつ水 ~イオン飲料の材料として
  • はちみつ風呂 ~保湿
  • はちみつ化粧水 ~日焼けの手入れに
  • はちみつ軟膏 ~外傷・皮膚粘膜の損傷・炎症に
  • はちみつ胃薬 ~胃もたれに

さいごに

はちみつ目薬。

マヌカハニーという医療用のはちみつには様々な効能がありました。

参考にした前田京子さんの著書はのさいごに以下のようなお願いが書かれています。

(抜粋)どんなに安全性が高いとされる素材もすべての人に相性がよいということはありません。「自分との相性」を注意深く確かめながら、自己判断上で活用するようにしてください。

『お風呂の愉しみ』で手作り石けんブームの先駆けとなった前田さんです。

私も15年来、前田さんのレシピで石けんを作ってきました。「相性」がよかったといえます。

はちみつの著書も国内外新旧の文献を広く当たって書かれており、ご自身の経験を紹介しているものです。

はちみつ目薬を試すのも随分迷っていたり、大丈夫なの、と疑心暗鬼になっている様子でした。

さて、私もはちみつ目薬、試してみたくなりました。まだ決心はつきませんが、そのうちご報告できるかもしれません。

お読みいただきありがとうございます。

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参考 『ひとさじのはちみつ~自然がくれた家庭医薬品の知恵』前田京子/マガジンハウス https://ja.wikipedia.org/wiki/はちみつ http://blog.8383.co.jp/archives/49318988.html http://www.tcnkenko.com/manuka-15-88.html TCN