わたしのメガネと目のブログ

メガネと目の健康について書いたブログです。メガネ歴40年の読書と図書館と公園と空の雲が好きな50代です。視力が落ち始めた中学生の頃、目が見えなくなったらどうしよう…と不安に駆られました。視力は強度近視で0.1ありませんが、ちゃんと見えてこの歳まできました。あれこれ目の病気や疲れが気になります。知らないことが不安になるので、色々と目のことを調べてみようと思いました。

飛蚊症に効く治療は?漢方薬・ビタミンで症状を改善する

目の前に黒いものがふわふわ浮いて見える飛蚊症。

その多くは生理的飛蚊症で特に治療する必要もないといわれますが、場合によって始終目の前に黒い細かいものが見える日常は気になるものです。 すこしでも改善する方法はないのでしょうか。

飛蚊症とは

「飛蚊症(ひぶんしょう)」とは、文字の通り”目に蚊の飛ぶのが見える症状”で、視界に虫のような浮遊物などが飛んで見える症状です。

人によっては、蚊や虫が飛ぶように見えたり、ゴミが飛んで見えたり、糸状のものが見えたりします。こうした症状は白い壁をみたり、晴天の青空などではっきり感じられ、目を動かすと同時に一緒に動きます。

飛蚊症

眼球の中には、硝子体(しょうしたい)というゼリー状のものがあり、この硝子体の一部が濁ったり、加齢などによって眼球内から剥がれた(後部硝子体剥離)ことで起こります。

病的なものでなく生理的なものなので、治療をせずに様子をみることが多いようです。

くわしい病気的飛蚊症についてはこちらにも詳しく書いています。

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生理的飛蚊症は治せない?

目 子ども

一般的に治療法はなく、状況に慣れるしかないようです。

飛蚊症の症状が現れるのは多くが40~50代前後といわれます。加齢によって起こることが多いのですが、近視が強い人は若い頃から飛蚊症になることもあります。

私は、20代の頃から飛蚊症で目の前に黒い浮遊物がゆらゆらふわふわ浮くのを目にしてきました。病気ではないとわかってからも、明るい場所や白い壁など常に目の中を何かが動いているのは気持ちの良いものではありません。

できれば食事や生活習慣でその症状を少しでも楽にしたいものです。

そこで思い出したのが漢方薬です。

以前妊娠中にひどいつわり状態が続き漢方薬を漢方専門の方に処方してもらったことがありました。土瓶で煎じて飲む漢方薬です。

そこで飛蚊症に効く漢方薬がないか調べてみました。

目に効く漢方薬とは

「飛蚊症」に効く漢方薬は残念ながらないようですが、目に良さそうな漢方薬はいくつかあります。

飛蚊症と同じように老眼も40~50代に加齢によって起こる目の症状です。

飛蚊症も老眼も、老化によって対象の見え方が変化し、日常生活に支障をきたす症状といえます。

どちらも血行や気(エネルギー)の巡りをよくして、目の筋肉をほぐす作用のある漢方薬が効果的です。

牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)

飛蚊症と老眼に最もよく使われる漢方薬は、牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)です。 ピントを合わせる筋肉を強化し、目の疲れを取ります。老化の進行を緩やかにし、飛蚊症と老眼両方の改善効果が期待できます。

牛車腎気丸は白内障にも効果のある漢方薬です。

その構成は、水はけをよくする車前子(しゃぜんし・オオバコの種子)や、筋肉を増強する牛膝(ごしつ・ヒユ科ヒナタイノコズチの根)などからなります。

牛車腎気丸の「腎気」とは、腎の働きを強めて、精力を増強する働きのことを指します。

牛車腎気丸は、比較的体力がある人に向いています。

補中益気湯(ほちゅうえっきとう)

疲労による衰弱や体力消耗の症状が見られるかたには、補中益気湯(ほちゅうえっきとう)が効果的です。

補中益気湯は、不足している気・血(血液)・水(血以外の体内の水分)を補い、それらの巡りをよくする漢方薬です。

血行を改善して疲労を解消する人参(にんじん・ウコギ科オタネニンジンの根)、気力を補う黄耆(おうぎ・マメ科キバナオウギの根)、胃腸の働きを整え血行を促進する乾姜(かんきょう・ショウガの根茎)など、10種類の生薬(漢方薬を構成する草根木皮)で構成されています。

十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)

気・血・水の巡りの悪化によって、目のピント調整機能が低下し、硝子体が濁り、水晶体がかたくなったかたには、十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)を処方します。 十全大補湯は、気を補う桂枝(けいし・クスノキ科ケイの若枝)、血を養う当帰(とうき・セリ科トウキの根)や地黄(じおう・ゴマノハグサ科ジオウの根茎)、水分代謝をよくする蒼朮(そうじゅつ・キク科ホソバオケラの根)や茯苓(ぶくりょう・サルノコシカケ科マツホドの菌核)などの10種類の生薬で構成されています。

また、十全大補湯は、補気(気を補う作用)や補血(滋養強壮)の妙薬なので、飛蚊症や老眼の改善とともに、気力と体力の回復にも効果的です。

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ビタミンをとる食事

ふだんの食事をちょっと意識して目によい食品をとっていきましょう。

目のよいとされるのがビタミン類です。

ビタミンA

  • 別名「目のビタミン」といわれます。目を活性化、ドライアイ防止、夜間の視力維持
  • 角膜や網膜などの細胞を正常な状態に保ち、新陳代謝を促進する働きがある
  • 細胞が正常であることは、目の負担を減らすために重要
  • ビタミンAを多く含む食べ物は、人参やカボチャ、ホウレンソウなどの緑黄色野菜、レバーやウナギなど
  • βカロチンなどカロチン類もビタミンAと同様の働きをする

ビタミンB

  • ビタミンBはビタミンB1~B12まで。それぞれ効果が異なるが、おおむね疲れ目にはよい働きをする
  • ビタミンB1とB12は視神経の働きを改善し、これによって目にかかる負担を軽減
  • ビタミンB2は、血のめぐりをよくして、栄養が目に行きわたりやすくする
  • またレンズのピント調節機能の向上、瞳孔の光量調節も助ける効果が期待される
  • ビタミンB6は、疲労回復や目の炎症を予防する効果も
  • ビタミンB群を多く含む食べ物は、レバーなどに加えて肉類全般、大豆や牛乳など

野菜

ビタミンC

  • 美肌成分として知られているビタミンCは、疲れ目の解消も効果が期待できる
  • 白内障などのリスクを下げて、目の細胞を健康な状態にする
  • ビタミンCを多く含む食品は、野菜全般や果物など

ビタミンE

  • ビタミンEにも疲れ目解消の効果
  • ビタミンEは特に血流を改善する効果があり、これによって目に栄養を与えることができ、毛様体筋のコリも解消される
  • ビタミンEを多く含むものとしては、アーモンドやうなぎなど

まとめ

飛蚊症に効果がありそうな漢方薬。

  • 牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)
  • 補中益気湯(ほちゅうえっきとう)
  • 十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)

これらの漢方薬を飲み始めて1か月あまりで飛蚊症の症状が改善した(30代男性)の例もあるようです。

飛蚊症や老眼は加齢によって起こることが多いため、身体の冷えの蓄積や、食べ過ぎなど生活習慣で進行することにもなります。

バランスのよい食事と規則正しい生活習慣が基本ですね。

漢方薬も普通の薬やサプリメントも飲む人によって効果はさまざまです。副作用がある場合もあります。その点を注意しながらお試しください。

漢方薬は、その人にあった薬を微調整するオーダーメイド処方です。

こちらの漢方専門医を日本東洋医学学会から検索できます。

 

目と食事についてはこちらでも

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最後までお読みいただきありがとうございます。

参考 漢方薬について:『壮快』2012年2月号(マキノ出版) http://informationnow.xyz/archives/981.html 体験談 http://www.crescend.info/vitamin.html ビタミンについて