子どもの逆さまつ毛はどんな手術をする？気づきたいサインは？

3歳くらいまでの子どもは、ふっくらモチモチしていてかわいいですよね。この時期に「逆さまつ毛（内反症）」になっているお子さんは珍しくありません。ですが、5歳くらいまでに治らないと手術で治すことをすすめられることが多いようです。

5歳で目のまわりを手術…どんな手術をするのでしょうか。自分から症状を訴えないお子さんの気づきたい逆さまつ毛のサインを調べました。

子どもの逆さまつ毛

子どものまぶたは大人と違い脂肪が多く筋肉がないためにまぶたが眼球よりも厚くなって、まつ毛が下を向いてしまうようです。成長する自然に治ることから、経過をみることが多いようです。

3歳くらいで治らないとまつ毛の毛質も固くなって眼球表面に傷つけることもあります。ですから、5歳くらいまで様子を見て、改善が見込まれないと手術で治すことになります。

[caption id="attachment_1151" align="alignnone" width="300"] 出典：スマイル眼科クリニック[/caption]

まぶたの筋肉が少ない乳幼児から幼児に多く、ぽちゃぽちゃした赤ちゃんの時から3歳くらいまでのお子さんには珍しくないことです。まぶたの筋肉が少ないためにまぶたが眼球より高くなってしまう時期です。

多くは成長するとまぶたの脂肪が取れて自然によくなります。炎症を抑える点眼薬を使いながら経過を見ることがほとんどです。

生まれつき一部のまつ毛だけ下向きに生えている。

一部のまつ毛だけが下を向いており眼球に当たって刺激となってしまいます。下を向いているまつ毛だけ抜いてしまえば、と思いがちですが、抜くことで毛根に炎症が起こって腫れを起こしやすくなりますし、抜くとき痛いです。

何度も抜くことを繰り返すと、まつ毛の再生能力が落ちて、生えてこなくなる恐れもあります。

では、一部を切ったら、と思いますがまつ毛の断面が鋭くなるため伸びてきたときに、さらに眼球が傷つくことになります。そもそも抜いたり切ったっリは、お子さんに痛みや恐怖心を与えることになり避けるべきですね。

生まれつきの、まぶたの形や脂肪のつき方で起こる。

皮下脂肪の多い幼児期や大人にも多く見られます。

成長すると治ることが多い子どもの逆さまつ毛です。経過を見ることが多いですが、その間、生活で注意することをあげてみます。

まぶたに問題がなく生まれつき一部のまつ毛だけ下向きに生えている主に睫毛乱生に行われる手術です。まつ毛の毛根に針を差しこんで、電気を流し逆さまつ毛を焼き切って、生えてこないようにします。1回で済むこともありますが、2～3回行われることが一般的です。手術時間は10分ほどです。

入院する必要もありません。幹部は軽いやけど状態となるため熱をもちヒリヒリするかもしれません。1週間ほどはまぶたや目を濡らしたり触ったりしないように注意が必要です。

生まれつきのまぶたの形や脂肪の付き方でおこる眼瞼内反、成長しても治る見込みがない場合に行われます。メスは使わず糸を使って皮膚を2か所縫います。

上まぶたなら二重まぶたにすることで逆さまつ毛を改善できます。まぶたの腫れも少ない施術です。10～20分ほどで終わります。

この方法はいいことばかりのようですが、上まぶたの場合、元に戻りやすいのがデメリットとなります。メスをいきなり入れるのに抵抗がある場合はこちらを試してみてはいかがでしょう。

主に眼瞼内反に対して行われます。メスで皮膚を切って余分なまぶたの脂肪やたるみを取り除きます。手術時間は1～2時間ほどかかります。腫れや痛みが引くまで2週間から1か月ほどかかります。

埋没法のように元に戻ることがなくさかさまつ毛の違和感がなくなります。

目という顔の目立つところですからよく医師と相談の上、慎重に決めていきましょう。お子さんが2～3歳の場合全身麻酔で行われますが稀なことです。6～10歳くらいから局所麻酔可能となります。

子どもの逆さまつ毛の手術には保険が適用されます。

電気分解術　　　　　　片目　2000～3000円内反症手術　埋没法　　片目　6000～7000円内反症手術　切開法　　片目　7000円～1万円（いずれも目安です。病院によって諸費用に若干の差があります）

子どもの逆さまつ毛は自然に治る場合が多いです。

手術が必要といわれた場合は、納得がいくまで医師と相談して決めましょう。

子どもにとって（大人もですが）目の周辺にメスを入れるっことはとてつもなく怖いことだと思います。セカンドオピニオンをとることも必要ですね。

お子さんには安心感を与えるように充分にケアしていきましょう。

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