赤ちゃんの目やにが多いけど大丈夫?原因と対処法は?
久しぶりにあった友人の赤ちゃんは8か月。生まれて間もなくの頃は目やにが多くて心配したそうです。一般的に赤ちゃんは、新陳代謝が活発なので目やにが出やすいですね。目やににも、黄色っぽかったりネバネバしていたり、色々あるようです。
どんな目やにに、気をつけたらいいのか、調べてみました。
赤ちゃんの目やにはどうして出るの?
新生児(生後28日未満)の赤ちゃんにも目やにはでます。人はまばたきによって目の表面を涙で潤しており、目の老廃物やホコリなどを鼻腔へ洗い流しています。ですが、眠っている間はまばたきをしませんからそれらの老廃物の行き場が失われて、目やにになります。
眠るのが仕事な赤ちゃん、目やにが多いのがうなずけますね。
大人でも朝起きた時に白い目やにが目頭などについていることは自然なことです。
目のトラブルで出る目やに
こうした目の新陳代謝によって出る目やにとは別に目のトラブルによって出る目やにもあります。
鼻涙管閉塞
生まれつき、涙が目頭から鼻の奥に抜けるための鼻涙管(びるいかん)が塞がっている場合に起こります。涙が出ていかないので、赤ちゃんの目はいつもウルウルした状態になります。
鼻涙管の中で細菌感染を起こすと、目やにの量が増えます。特に寝て起きた後には、ひどくなります。赤ちゃんの月齢で、涙管通水検査をしたり涙嚢マッサージ、鼻涙管開放術(ブジー)などで治療します。
【鼻涙管閉塞についてもう少し詳しく知りたい方はコチラ】 赤ちゃんや子どもに多い目の病気とは?目をケガした時の対処は?
結膜炎
空気中の細菌やウイルスなどによって炎症を起こすとネバネバした粘性の高い目やにが大量にでます。
ウイルス性の場合は感染が拡大する可能性があるため早めに受診しましょう。
逆さまつ毛
赤ちゃんのまぶたまわりは脂肪が多く上まぶた下まぶたともまつ毛が内側に入り込みやすくなっています。
これが逆さまつ毛です。
目をこすったり、目やにがたくさん出る場合があります。成長と共に治ることが多いですが、眼科で一度診てもらいましょう。
【赤ちゃんや幼児の逆さまつ毛についてこちらで詳しく解説しています】
⦿⦿子どもの逆さまつ毛はどんな手術をする?気づきたいサインは?
風邪
赤ちゃんは目と鼻の距離が近いので、風邪をひいて鼻がつまると、目やにが出やすくなります。目やに以外にセキやや鼻水、熱が出ていないかなどチェックしましょう。
風邪の菌が鼻涙管に多く、排出するために目やにがたくさん出ます。風邪が原因なので、治れば目やにもふつうに戻ります。
眼科ではなく小児科を受診します。
目やにの種類
目やにの色や量、粘性は原因によって違います。
白くて量が少ない目やに
眠って起きた後に、目頭や目尻に少しついている自然の目やにで心配ない目やにです。
黄色っぽくネバネバしている目やに
細菌による炎症を起こしているかもしれません。ほかの人に移ることはありません。 量も多くでるので、長引くようなら小児科か眼科を受診しましょう。
白っぽくてネバネバしている目やに
ウイルスによる結膜炎を起こしているかもしれません。目やにや充血、まぶたの腫れなどの症状が強く、感染力もあります。早めに、小児科か眼科を受診しましょう。
サラサラした目やに
粘性がなく涙のような目やには、なんらかのアレルギー反応の場合があります。小児科か眼科を受診をしましょう。
赤ちゃんの目やにのホームケア
- ケアする人は手を洗ってから清潔なガーゼや清浄綿をぬるま湯で濡らして軽くしぼる
- まず、そっと目のまわりを拭く
- 次に、親指と人差し指を使って、軽く目を上下に開き、目頭から目尻に向かって優しくなでるように拭く
- 拭くたびにガーゼの面をきちんと換え、同じ面で拭かないようにする
- 特に、感染性に病気の可能性がある場合は気をつける
きれいに拭き取っても目やにの量や色に変化が見られず、状態が改善しないようなら、小児科か眼科を受診して診てもらいましょう。
さいごに
赤ちゃんの目やにが多くて普段と違ったらこまめに拭き取って目を清潔を心がけます。新陳代謝のよい赤ちゃんは、おとなよりも目やにが出やすいですが、色や量、粘性など目に病気があることがあります。
赤ちゃんの目やには健康状態を示すサインです。日頃から観察して見逃さないようにしたものです。
お読みいただきありがとうございます。
参考 http://www.skincare-univ.com/article/013234/ ヘルスケア大学 http://www.gankaikai.or.jp/health/13/04.html 日本眼科医会
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