わたしのメガネと目のブログ

メガネと目の健康について書いたブログです。メガネ歴40年の読書と図書館と公園と空の雲が好きな50代です。視力が落ち始めた中学生の頃、目が見えなくなったらどうしよう…と不安に駆られました。視力は強度近視で0.1ありませんが、ちゃんと見えてこの歳まできました。あれこれ目の病気や疲れが気になります。知らないことが不安になるので、色々と目のことを調べてみようと思いました。

ボールが強く目に当たったら失明する!?早いほどよい網膜剥離の治療

球技をしていて、目にボールが当たってしまうことがあります。ボールの種類や大きさにもよりますが、その衝撃はなかりのもの。

若い頃、バレーボールやバスケットボールなどで何度か顔面にボールがぶつかって目から星がでるとは、まさにこのことです。

ボクサーがよく強打を受けて網膜剥離に…など耳にしたことがありますが目に強い衝撃を受けると失明するのでしょうか。

外からの衝撃による網膜剥離と治療について調べてみました。

小さめのボールに要注意!衝撃で網膜が損傷

目に強い衝撃を受けると目の奥にある「網膜」が剥がれ起こってしまうのが網膜剥離(もうまくはくり」です。

網膜剥離の患者のピークは20代と50代です。10~20代の若年層は強度近視の人、中高年以降は加齢によって引き起こされます。

これ以外に、スポーツをしているときの事故やケガ、交通事故など外部から強い衝撃を目の付近に受けた時に網膜剥離の症状を引き起こすことも少なくないのです。

スカッシュ、テニス、バドミントンに注意!

バレーボールやバスケットボール、野球などのボールが当たった場合、非常に硬いために、網膜が剥がれる前に、骨が折れてしまします。そのため網膜剥離の危険性は少し低くなるといわれます。

逆に危険度の高い球技が、スカッシュ、テニス、バドミントンです。

そのボールも手のひらサイズで、目の大きさと同じくらいです。

そのため衝撃が伝わりやすくなってしまうのです。スカッシュなど必ずゴーグルを使用してプレイしていますよね。

いずれの球技もボールの速度は百数10km/hになります。

網膜剥離は網膜に穴があく!はがれる仕組み

眼球の内部はほとんどが、ゼリーような組織「硝子体」で満たされています。

「網膜」は見たモノをうつすフイルムで眼球の奥(眼底部)をおおっています。

強い衝撃を受けることで網膜の一部が破れてしまいます。

これが「網膜裂孔(もうまくれっこう)」です。

眼球内部のゼリー状の硝子体は衝撃によって一部液状化します。

 

網膜と重なっている色素上皮から離れそこへ水晶体の液が入りこんでしまいます。

これが、網膜剥離です

これによって「飛蚊症」「光視症」「視野欠損」などさまざまな症状が起こります。

光視症は網膜が剥がれる時の衝撃からおこり飛蚊症は剥離の衝撃がら目の内部が出血して影となって移りこんで起きるものです。

 

【こんな症状がでたら要注意!コチラで初期の見え方をチェック】

⦿⦿10代も発症する網膜剥離の初期症状はどんなふうに見える?なりやすい人とは?

若い人は注意が必要!痛みがなくても進行する

網膜剥離は自覚症状があらわれない場合もあります。

また、現れても自覚しにくいことが多いようです。

ふだん両目でモノを見ていますから強い衝撃を受けて片目に違和感があったとしてもそのまま過ごしてしまうことも少なくありません。

ついつい見過ごしてしまうことになりまねません。

硝子体はゼリー状と言いましたが卵の卵白と同じで新しいと弾力があり古くなると弾力がなくなり液状になっていきます。

若い人の場合、硝子体の弾力が働いて穴(裂孔)から漏れ出ても気づきにくいのです。

 

剥離の程度が軽い場合は本人の自覚もなく数か月見過ごすことも多く網膜剥離の診断が非常に分かりにくいようです。

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早期治療法と硝子体手術

網膜剥離は穴ができただけの段階がすでに網膜が剥がれてしまったかによって治療法が異なります。

網膜が剥がれていない(裂孔だけ)場合

穴ができているだけで剥離まで進んでいなければ進行を予防できます。視力障碍も残らず、外来で処置できます。

レーザー光凝固術

点眼薬で瞳孔を開き、瞳の部分から穴のできている網膜の周辺にレーザー光線を当てます。

[caption id="attachment_931" align="alignnone" width="350"] 出典:http://www.mochizukiganka.com[/caption]

 

焼き固められて網膜は色素上皮とくっつき硝子体が流れ出るのを防ぎます。

冷凍凝固術

網膜の裏に硝子体の液がまわっていた場合は眼球の外側から穴のできている部分をマイナス60℃ほどまで冷やし、凍傷の状態にして色素上皮とくっつけます

網膜が剥がれている場合

網膜剥離の90%は回復できるようになりました。失明する割合は、依然と比べはるかに少なくなっています。

以下の治療法は局所麻酔(場合によって全身麻酔)で行われます。

強膜バックル術(強膜内陥術)

剥がれている部分の液を抜き、眼球の外側からシリコン素材のスポンジを用いて網膜をもとに位置に戻すようにします。

入院は2~3週間必要です。

[caption id="attachment_932" align="alignnone" width="600"] 出典:http://www.mochizukiganka.com[/caption]

硝子体手術

症状が進行している場合の手術です。剥離がそれ以上進行しないように硝子体を切除吸引します。

裂孔のまわりを眼内レーザーで固め、特殊なガスを送り込みその浮力で剥がれた網膜を眼球に押し付けます。

目の中には絶えず新しい水分(房水)がつくられていてその液体に浮いたガス(気体)の浮力で網膜裂孔をふさぎます。ガスが抜けるまでうつむきの姿勢を続ける必要があります。入院は2~3週間です。

術後1か月は激しい運動、車の運電、重いものを持つ、などは避けなければいけなせん。

 

さいごに

球技のスポーツや事故など目の付近に衝撃を受けたら、必ず眼科を受診しましょう。特に若い人は、剥離の程度が軽いと診断が難しい場合があり注意が必要です。

少しでも、アレ? と思ったら再度受診することをおすすめします。

「目の腫れも痛みも引いたから」と楽観しないように。

医療技術の進歩で90%は回復するようになった網膜剥離

ですが、症状がでてからでは、やりたいスポーツも続けられなくなる場合もありますから、ふだんから気をつけるようにしましょう。

お読みいただきありがとうございます。

 

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参考 http://www.mochizukiganka.com http://www.gankaikai.or.jp 日本眼科医会 http://eye-media.jp/eyecare 目の病気の最新治療/主婦と生活社