わたしのメガネと目のブログ

メガネと目の健康について書いたブログです。メガネ歴40年の読書と図書館と公園と空の雲が好きな50代です。視力が落ち始めた中学生の頃、目が見えなくなったらどうしよう…と不安に駆られました。視力は強度近視で0.1ありませんが、ちゃんと見えてこの歳まできました。あれこれ目の病気や疲れが気になります。知らないことが不安になるので、色々と目のことを調べてみようと思いました。

視力が必要になる免許とは?資格を得るには矯正視力でも大丈夫?!

知人の息子さんがこの春から就活だそうです。就きたい仕事に一定以上の視力が必要らしい、という話を聞きました。

視力によって制限があるんですね。どんな職業に視力制限があるのか、調べてみました。

自動車運転

身近なところでは、運転免許も一定の視力が必要でしたね。運転免許の場合は、矯正視力でも許可されます。

先日免許更新してきたばかりですが、当然、メガネをかけて視力検査しました。

車 ハンドル 免許

普通第一種免許・中型第一種免許(8t限定)・大型特殊免許・二輪免許

両眼で 0.7 以上 かつ一眼で各 0.3 以上

(一眼の視力が 0.3 未満 もしくは一眼が見えない場合は、他眼の視野が左右150度以上で、視力が 0.7 以上)

 

中型第一種免許・大型第一種免許・けん引免許・第二種免許(大型・中型・普通)

両眼で 0.8 以上 かつ 一眼で各 0.5 以上

深視力の平均誤差が 2センチメートル以下

深視力とは、一般的な視力(遠見視力)とは違い、両眼視機能と呼ばれる眼の能力のうち、遠近感や立体感を感じる動的な遠近感の判断能力のことです。

出典:深視力メガネ研究会

大きな車を運転する場合や人を乗せる職業的な運転には、一般的な場合より視力が求められるわけですね。

原付免許・小型特殊免許

両眼で 0.5 以上 もしくは一眼が見えない場合は、他眼の視野が左右150度以上、視力0.5以上

クレーン・デリック運転士

両眼 0.5 以上 (矯正可)

(一眼が 0.5未満の場合他眼が 0.7以上で視野が 150度以上)

航空機

飛行機 免許 いわゆるパイロットとして航空機を運航させるために必要な「航空身体検査」です。 全世界のパイロットに義務付けられているものです。

「遠距離視力」

第1種 定期運送用操縦士、事業用操縦士が対象

裸眼視力     各眼が裸眼で 0.7 以上 および 両眼で1.0 以上

矯正(眼鏡)視力 各眼について、各レンズの屈折度が(±)6ジオプトリーを超えない範囲の常用眼鏡により0.7以上かつ両眼1.0以上

第2種 自家用操縦士、訓練生、航空機関士が対象

裸眼視力     各眼が裸眼で 0.7 以上

矯正(眼鏡)視力 各眼について、各レンズの屈折度が(±)8ジオブトリーを超えない範囲の常用眼鏡により0.7以上

通常の視力(遠見視力)のほかにも

「中距離視力」

第1種 裸眼または矯正眼鏡の使用により各眼が80cmの視距離で、近距離視力表(30cm視力用)により0.2以上の視標を判読できること

「近距離視力」

裸眼または矯正眼鏡の使用により各眼が30㎝から50cmまでの間の任意の視距離で近距離視力表(30cm視力用)の0.5以上の視標を判読できること

「両眼機能」

正常な両眼視機能を有すること

「視野」

正常な視野を有すること

「眼球運動」

眼球運動が正常であり、かつ眼振がないこと

「色覚」

色覚が正常なこと

当然ですが「見える」ことの基準がもっとも厳しい職業といえますね。

日本の大手航空会社はレーシックなどの屈折矯正手術を認めていません。

船舶

船 免許 ボートの免許は船舶場所や陸岸からの距離で4種類に区分されます。

「1級免許」スポーツフィッシュングや外洋セイリングに 「2級免許」海の普通免許、様々なマリンスポーツに 「湖川免許」湖でのバスフィッシュングに 「特殊小型免許」水上バイクやウエイクボードに

 

「視力」(矯正視力を含む)両眼ともに 0.5 以上

(一眼の視力が0.5未満の場合は、他眼の視力が0.5以上あり、なおかつ視野が左右150度以上あること)

「色覚」 夜間において船舶の灯火の色を識別できること (識別できない場合は、日の出から日没までの間において航路標識に色彩をを識別できれば、運航する時間帯が限定された免許が取得できる)

電車の運転「動力車操縦者運転免許

電車 免許 裸眼で 1.0 以上 かつ一眼で 0.7 以上であること(矯正視力可)

「色覚」「立体視」についての規定あり

レーシックは認められていない

コンタクトレンズは鉄道会社によってはNGの場合あり)

スポーツ関連の職業

JRA騎手

競馬 免許 裸眼視力 左右ともに 0.8 以上

メガネ、コンタクトレンズは不可

レーシック手術は可

競輪選手

競輪 免許

裸眼視力 両眼ともに 0.6 以上

コンタクトレンズ、水晶体内レンズ手術は不可

色覚が正常

競艇選手

裸眼視力 両眼 0.8 以上

メガネ、コンタクトレンズは不可

レーシック手術は可

プロボクサー

裸眼視力 両眼 0.6 以上

公務員

国家公務員労働基準監督官

両眼ともに 0.7 以上 (矯正視力可)

入国警備官・法務教官皇宮護衛官

飛行機 免許

裸眼視力 両眼とも 0.7 以上

矯正視力 両眼とも 1.0 以上

色覚以上がない

警察官

両目とも裸眼視力 0.6 以上、 矯正視力 1.0 以上 色盲色弱でない

消防官(士)

消防士 免許 両目で 0.7 以上 かつ一眼で 0.3 以上(矯正可)

視覚は正常

海上保安庁

航海・機関・通信・技術・整備

視力 一眼でも 0.6 以上 (矯正可)

飛行

裸眼視力 一眼でも 1.0 以上 (ただし、両眼とも裸眼視力が 0.2 以上で矯正視力が 1.0 以上のものは差し支えない)

自衛官

両目で 0.6 以上 または 裸眼視力両眼 0.1 以上で矯正視力 各 0.8 以上

職種によっては手術による視力回復は不可

航空関連の仕事

飛行機 免許

旅客客室乗務員

矯正視力 1.0 以上

(航空会社によって違いがある)

航空管制官

裸眼視力 一眼 0.7 以上

(両眼とも裸眼視力は0.3以上で矯正視力 1.0 以上)

航空管制運航情報官・航空管制通信官

色覚に異常がないこと

視力が著しく悪い場合は不可の可能性が高い

学校

航空大学校

第1種 定期運送用操縦士、事業用操縦士、准定期運送用操縦士

各眼 裸眼で 0.7 以上

各眼 裸眼で 1.0 未満の場合

各レンズの屈折度が±8ジオプトリーを超えない範囲の矯正眼鏡で 0.7 以上 かつ 両眼で 1.0 以上

レーシック手術矯正可(平成28年度から)

第2種 自家用操縦士、一等航空士、二等航空士航空機関士航空通信士

各眼 裸眼で 0.7 以上

各眼 裸眼で 1.0 未満の場合

各レンズの屈折度が±8ジオプトリーを超えない範囲の矯正眼鏡で 0.7 以上

レーシック手術矯正可(平成28年度から) 海上保安大学校

両眼とも 矯正視力で 0.6 以上

航空過程

裸眼視力 0.2 以上  矯正視力 1.0 以上

中距離視力 両眼とも 裸眼視力 0.3 以上

近距離視力 両眼とも 裸眼視力 1.0 以上

色覚以上がない

航空保安大学校

航空管制科学生

矯正視力 0.7 以上

両眼遠方矯正視力 1.0 以上

両眼とも80cmの視距離で 0.2 以上 両眼とも30~50cmの視距離で 0.5 以上

色覚異常がない

航空情報科学生・航空電子科学生

色覚異常がない

海技士

客船  免許 大型船舶の船舶職員が有さなければならない国家資格です。

海技士(航海)視力(矯正視力を含む)両眼ともに 0.6 以上

海技士(機関)視力(矯正視力を含む)両眼で 0.4 以上

海技士(通信・電子通信)視力(矯正視力を含む)両眼ともに 0.4 以上

色覚以上がないこと

宇宙飛行士

ロケット 免許 裸眼視力 両眼とも 0.1 以上 かつ矯正視力 1.0 以上

(屈折度±0.5以内、乱数度数3.00Dまで、左右の屈折度の差2.5Dまで、PRK手術・レーシック手術の後1年以上経過して恒久的な副作用がない)

さいごに

思った以上に様々な仕事で視力をみていることがわかりました。視力によって仕事の選択肢が失われることは、以前より少なくなっているように思います。

視力が原因で、なりたい自分の仕事を諦めずにすむためにも、視力を低下させない習慣を子どもの子どもの時から習慣づけていきましょう。

最後までお読みいただきありがとうございます。

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参考 http://www.fukudaganka.jp/outpatient/job.html http://www.optnet.org/sinsiryoku/depth1.html 深視力 http://www.misaki.org/medical/ophthalmology/talk/va.html https://www.yamaha-motor.co.jp/marine/license/system/ 船舶 JRA、JKA http://wwwtb.mlit.go.jp/kobe/shiplicense/03sea_technique/05kosin.html 海技士 http://www.kaiho.mlit.go.jp/school/ 海上保安庁