わたしのメガネと目のブログ

メガネと目の健康について書いたブログです。メガネ歴40年の読書と図書館と公園と空の雲が好きな50代です。視力が落ち始めた中学生の頃、目が見えなくなったらどうしよう…と不安に駆られました。視力は強度近視で0.1ありませんが、ちゃんと見えてこの歳まできました。あれこれ目の病気や疲れが気になります。知らないことが不安になるので、色々と目のことを調べてみようと思いました。

災害時に役立つ「ピンホールコンタクトレンズ」とは?世界初のCLの仕組みとは?

ピンポールコンタクトレンズ?!

ピンホールカメラは地元の芸術祭でも巨大な施設が展示されて見たことがあります。レンズを使わないで、小さな針穴(ピンポール)を利用したものですね。

そんなピンホールの原理を使ったコンタクトレンズっていったいどんなものなのでしょうか。

ピンホール(小さな穴)から見るとよく見えるわけ

 

[caption id="attachment_1591" align="alignnone" width="220"] 出典:Wikipedia[/caption]

 

モノは光があることで見えますね。

ピンホールカメラは、被写体に乱反射した光のひとつの小さな穴(ピンホール)を通すことで被写体の像を移すことができるのです。

最も単純なカメラの方式で、レンズが開発される以前からあったカメラです。

目の場合は、小さな穴を通すことで入ってくる光の幅が狭くなり、水晶体を通る光の屈折率が小さくなって焦点が深度が深くなるのです。

 

[caption id="attachment_1594" align="alignnone" width="918"]焦点深度 出典:https://www.atpress.ne.jp/news[/caption]

 

レンズの役割をする水晶体は、その調節をする毛様体筋(もうようたいきん)が無駄に働くことなくリラックスした状態を保つことにもなります。

目のピント調節機能をあまり使う必要がないため目が疲れにくいという利点もあります。

 

眼精疲労の予防にもなりますね。

近視の人が小さな穴から除くと遠くが見える、目に入る光の量を調節することでよく見えるということを肌で感じました。

そのピンホール効果を利用したメガネもあります。使いことで目の疲れを改善するなどの効果が期待されるものです。

このピンホールコンタクトレンズは、この原理を使った視力矯正の器具です。

 

視力検査がいらない、度数をえらばないレンズ

 

[caption id="attachment_1590" align="alignnone" width="384"] 出典:http://www.universalview.jp/[/caption]

 

実物はコンタクトレンズの中央部部が黒い遮光剤が塗られており、そこに小さな穴があけられています。

中心部分の穴が大きめで周辺の小さな穴で全体がよく見えるように設計されています。

このレンズの凄いところは、

度数を選ばないこと

そして、近視、遠視、乱視、老眼

すべての屈性異常に1枚のレンズで対応できることです。

また、「近視 + 老眼」「乱視 + 遠視」

のように多様な組み合わせでも矯正できる矯正できるといいます。

まさに万能レンズですね。

度数ではなくピンホールの原理で見ているからです。

災害時に役立つ、途上国にすぐ持っていける

 

[caption id="attachment_1595" align="alignnone" width="300"]コンタクト 出典:http://dentsu-ho.com/articles/4173[/caption]

ピンホールコンタクトレンズを開発しているのは、視力矯正用のコンタクトレンズオルソケラトロジーレンズ」などの眼科医療研究を行っている㈱ユニバーサルビューです。

 

コンタクトレンズやメガネは個人の度数に合わないと役に立ちません。度数を合わせる必要がないので、これは災害時にも大いに役に立ちますね。

また検査を必要としない、度数がないことから、途上国の人々にもすぐに使ってもらえるのではないか、とユニバーサルビューでは考えているようです。

こうしたことも踏まえて、基本的には1つのサイズで多くの人に対応すべく開発中です。

ピンホールコンタクトレンズは、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構NEDO)の「イノベーション実用化ベンチャー支援事業」としてその実用性と将来性にも大きな注目が寄せられています。

 

今後の課題は?

ただ課題がないわけではありません。

視力でいうと中程度の視力ならばピンホールコンタクトレンズで視力は1.0程度になるようです。

かなりつ強い近視の人には、さほど効果が得られない場合もあるようです。

強度近視や幅広い目の状態に対応していくことが臨床検査を繰り返しながら行われています。

今後の研究によって改善される可能性も大いにあります。

2018年頃の商品化を目指しているということです。期待しましょう。

 

まとめ

度数がなく誰にでも合う「ピンホールコンタクトレンズ

視力矯正の新たな選択肢になるのはもちろん災害時や途上国など幅広く多くの場で使われるレンズといえそうです。

視力矯正にまた新しい選択肢ができるのはとてもありがたいことです。

私は0.05ほどの視力です。ピンホールは確かにクッキリとはいきません。

ですが、メガネがもし壊れて使えなかった場合を考えれば充分見えて役に立つ見え方のように思えます。

 

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お読みいただきありがとうございます。

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参考 http://dentsu-ho.com/articles/4173電通 https://ja.wikipedia.org/wiki http://www.itmedia.co.jp/business/articles/1602/17/news016.html http://www.universalview.jp/