カメラのフラッシュは浴びすぎても大丈夫?目に与える影響は?
将棋の藤井聡太四段の連勝報道を見て驚いたのが、取材陣のフラッシュの凄まじさです。
取材がはじまると途切れることなくたかれるフラッシュの嵐。それをものともせず沈着冷静に受け答えする14歳の藤井聡太さん。
あのフラッシュ、目にはどんな影響を与えるのでしょうか。さっそく調べてみました。
カメラのフラッシュが目にあたえる影響とは
カメラに内臓されているあるいは外付けのストロボフラッシュは光は強いですが、その持続時間は数百分の1秒から数万分の1秒というごく短時間です。
フラッシュがたかれるのを見ていると、とても強い光のようにみえますが、何万ボルトもの静電気の火花が飛んでも感電死しないのと同じで、目に与える影響は少ないようです。
例えはよくありませんが、フラッシュを1000回あびるより太陽光を1秒間見つめる方が目には悪いようです。
カメラのフラッシュは一瞬だけごく狭い範囲を明るくしますが、太陽光はそれより強い光が連続しているのです。
フラッシュの強い光に、お子さんを赤ちゃんの頃から頻繁に撮影していると、フラッシュの影響を心配する親御さんもいるようですが、フラッシュによって失明したりする心配はなさそうです。
ですが、至近距離での撮影やカメラ目線のフラッシュ撮影は避けた方がよさそうですね。
太陽光が目に与える影響は
太陽光の特に紫外線は「黄斑変性症」の原因と言われています。太陽を見つめる事で直接網膜の黄斑である網膜の中心部が日焼けをするのです。
普通はすぐに回復しますが、それが繰り返えされることで何十年後かに黄斑変性症にならないとも限りませんから、注意する必要があります。
[blogcard url="http://eye88eye.com/eye-strain-5-902"]
紫外線についてはこちらです。
[blogcard url="http://eye88eye.com/shigaisen-uv-matome-2732"]
テレビ画面を見る時に注意すること
十数年前にテレビアニメを見ていた子どもたちが集団で倒れる事件がありました。たしか番組は「ポケモン」。(ずっと人気があるんですね)
番組が終わるころ、けいれん、ひきつけ、失神、めまい、吐き気、頭痛、不快感などの症状を訴えて病院に運ばれ社会問題となりました。
今、テレビアニメの冒頭でテロップで「画面にちかづきすぎないように」などの注意がでるようになったのは、これ以降なのです。
この時、原因となったのは、アニメならでは演出などで光の変化が激しく、それを凝視する子どもたちに通常では起こらない眼球運動が生じたためです。「視性眼振抑制」と呼ばれる船酔いのような状態です。
さらには「光過敏性発作」により光や映像のちらつきが脳内を刺激して脳が興奮状態になってしまうのです。
これ以降、防止対策が義務付けられています。
・赤いフラッシュが1秒間に3発以上点滅する
・画面の大部分を際立った一定の空間パターンが占める
・光フラッシュがある
などの項目にあてはまらないようにアニメは作られています。
さいごに
カメラのフラッシュは浴びすぎても大丈夫?目に与える影響。
フラッシュはあびても問題ありません。ですがフラッシュを直視するのは避けましょう。
さまざまな記者会見でも多くのフラッシュがたかれる時に、注意喚起のテロップが流れることが多くなっていると感じます。
冒頭の藤井四段はこれからも多くのフラッシュを受ける棋士になることでしょう。楽しみです。
お読みいただきありがとうございます。
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