メガネをかけるとデジカメで顔が認識されなくなる?SNS全盛プライバシーを守る技術とは
スマホをほとんどの人が携帯し、写真を瞬時にとれるようになりました。SNSや画像検索技術の発展によって本人に無断で、あるいは意図しないにもかかわらずカメラに写され、知らぬ間に画像がアップされてプライバシーの侵害の問題が起きています。
デジカメには顔認識をする機能がありますが、その認識をあるメガネをかけることによって顔認識を防ぐことができます。さて、どんな技術なのでしょうか。
ネット社会の弊害、知らぬ間にプライバシーが暴露されてる?
例えば、ネットで自分の顔写真を使って画像検索すると、自分がアップロードした画像以外にもヒットする画像があるかもしれません。それが先ほど言ったようにカメラの映り込みによるものです。
撮影されている自覚がないにもかかわらず他人の画像に映りこんだ写真がアップロードされて撮影者が書き込んだテキスト情報から位置情報や時間情報まで知られてしまいます。
これはgoogleimagesなどの画像検索技術・顔認識技術による人物同定が行われるためです。
顔認識をさせない技術「プライバシーバイザー」とは
こうしたプライバシー暴露の問題に対して撮影される側の防止策のひとつとして開発されたのが、ウエラブルデバイス「プライバシーバイザー」です。
[caption id="attachment_965" align="alignnone" width="221"] 紗綾形モデル 出典:ニッセイ[/caption]
国立情報研究所(NII)の越前功教授と工学院大学、合志清一教授が共同で開発しました。人の視覚とカメラの映像デバイスの分光感度特性の違いを利用したものです。カメラの顔検出技術は、画像の中から顔の明暗の変化することで顔を認識しています。このメガネをかけることで顔が認識されなくなるため、顔認識を阻害することになります。
デジカメの顔検出機能を無効化するメガネ(ゴーグル)
プライバシーバイザーは、目を中心に顔を広くおおうベールのようなデザインです。
[caption id="attachment_966" align="alignnone" width="300"] ミラーモデル 出典:ニッセイ[/caption]
顔の局面に合わせて大きく湾曲しています。そのデザインの形を成立させるために材質はチタンを使っています。1.0mm厚の薄いプレートでありながら強い強度を保ちながらも軽やかさを失っていません。
研究・開発から製造までオールジャパンによるモノつくりでできたものです。
PrivacyVisor(プライバシーバイザー) 紗綾形(さやがた)モデル ~ 2016年5月販売 ミラーモデル ~ 2017年1月販売 フレーム素材: チタン、βチタン サイズ: Mサイズ(標準) Sサイズ(狭幅) お問い合わせ先: ニッセイ 販売価格: 3万6000円(税抜) 電話: 0778-52-5615 申込用紙ダウンロードはコチラ: 申し込み用紙
さいごに
知らないうちに流出しているかもしれない自分のプライバシー情報。
プライバシーバイザーは「世界初」の技術であり自らできる防御策です。おしゃれもかねてこうしたメガネがあることを知って使ってみるのもメガネの楽しみになりますね。なんといっても、「メガネ」をかけるだけ、ですから手軽です。
お読みいただきありがとうございます。
【メガネの未来技術の記事はコチラ】
⦿⦿まばたき操作でALS患者を支援する「JINS MEME BRIDGE」とは?どんなアプリがある?
⦿⦿視力4.0を実現するメガネスーパーのウェアラブル端末「b.g.(ビージー)」とは?
[ad#88]
参考 http://monoist.atmarkit.co.jp/mn/articles/1605/25/news166.html http://www.nissey-sabae.co.jp/551 ニッセイ