視力4.0を実現するメガネスーパーのウェアラブル端末「b.g.(ビージー)」とは?
ウェアラブル端末とは身に着けて持ち歩くことができるコンピューターのこと。身近なところでアップルのアイウォッチなどもウェアラブル端末です。電子機器の修理をする人が、メガネ、というがゴーグルをかけてそこに情報が映し出されるニュースを見たことがあります。ハンズフリーで作業することが可能となっています。
そんなウェアラブル端末をメガネの専門店「メガネスーパー」が作りました。どのようなことに利用可能なのでしょうか。
メガネ店のこだわり
顧客数1000万人に対応してきたメガネスーパーは、その「見え方」と「かけ心地」に徹底的にこだわったウェアラブル端末を目指しました。目の負担を考慮して両眼視考慮のふたつのディスプレイを採用しています。
両目のやや下に位置しており見たいものをみるときは視線を上げることで実際に見るものを邪魔しない、「遠近両用メガネと同じ見え方」を採用しています。人によって異なる瞳の位置を考えてディスプレイの位置を変え、装着感を重視しています。メガネフレームは外フレームなので持ち上げることで視界からィスプレイをはずすことも可能です。
専用メガネにレンズを入れることもできますから、視力矯正の必要な人にも装着できます。メガネ専門店ならではの工夫が随所にみられますね。
見ること、をどこまで拡張することができるのか、まさに「メガネをこえるメガネ」です。
b.g.は「Beyond Glasses」の略です。
視力4.0の世界を体感する
まず「見る」といえば、どこまで遠くまでよく見えるのか。そんな素朴な願望をすぐにかなえてくれます。例えば、スカイツリーの展望台に登ってみる景色がこの端末によって一変します。視力4.0の世界はあたらしい遠望の世界を映し出すことでしょう。
また、リアルタイムで楽しむスポーツ観戦や音楽のライブでまさに見たい対象をクローズアップで表示することができます。まるでテレビのアップ映像が、音や臨場感はそのままに、目の前で見えるのです。新しいエンターテイメント体験が生まれることでしょう。
製造・設備のメンテナンスの活用
仮想現実(AR技術)を活用することによって製品の部品情報や組み立て手順などを現実の製品にかぶせて表示することができます。製品ごとに異なる手順や複雑なそれぞれに異なる情報をその場で再現することで作業のミスを防止します。
個人の技術に依存しないことで格段に生産性が向上することが期待されます。
ロボットと連動、遠隔コミュニケーション
今後、爆発的に増えると予想されるヒューマノイドロボット。遠隔操作するシステムとの連動によって、離れた場所にいる相手でもロボットを通じてフェイスtoフェイスのコミュニケーションが可能になります。
専門性が要求され場での活用や複数拠点をひとりのオペレーターで対応するなど幅広い場で生産性の向上に役立つことが期待されます。遠方に暮らす親の様子をうかがい知るとかコミュニケーション・ツールとして利用できそうです。
農業とIoT活用
環境データや経験、農作業におけるカンもデーターベースとして活用することで効率的な指導や技術の伝承になります。
農業という屋内外の作業でハンズフリーで有効なデータを瞬時にチェックできるようになることで生産性の向上が見込まれます。
聴覚障害者向けの字幕サービス
音声をスマートフォンやウェアラブル端末がひろい、字幕表示することができるようになります。日本語字幕、外国語字幕、手話、音声ガイド、これらのデータを完全同期し、ハンズフリーで見ることができればより利便性が増します。
観光と翻訳
b.g.の高い解像度を生かして観光スポットに情報を表示、また、音声翻訳、多言語対応のサービスを目指しています。
生産性を向上させる物流
作業のハンズフリー化で習熟度に依存していた業務効率が、システム指示に従うことで未経験者でも高い生産性を出すことが可能になります。
さいごに
メガネ専門店が作ったウェアラブル端末。
メガネ店ならではの工夫が見られます。メガネ業界のノウハウを最大限に活用し家電メーカーらが作るウェアラブル端末との差別化を図っていくようです。2017年から量産をはじめ2018年春から量産納品を開始するようです。
身に着けるものですから装着の快適性はある方がいいですよね。
実際使えるようになるのが楽しみです。
お読みいただきありがとうございます。
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参考 http://beyondglasses.jp/:画像 http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/1035395.html