目の動きでウソを見破る方法とは?「目は口ほどにものをいう」の意味
目にまつわることわざや慣用句はたくさんありますが、「目は口ほどにものをいう」は世界共通のようです。
英語では「the eye have one language everywhere」。
さて、目の動きでどんなことがわかるのか、調べてみました。
ウソを見破る、目の動きと脳
推理ドラマなどで相手のウソを見破るのは難しそうです。本人はウソをつこうとしてついているからです。 表面上の感情は顔の表情やしぐさでうかがい知れることですが、精神分析の専門家でもなければ簡単にウソを見破れるものではないようです。(まれに天才的に鋭い人はいますけれど)
ですが、素人でもすぐにわかる目の動きでわかるポイントがあります。
相手の目が左上を向く(こちらからみて右上)
過去に経験した出来事や以前に見た風景を思い出している
相手の目が右上を向く(こちらからみて左上)
今までに見たことがない光景を想像している
相手の目が左下を向く(こちらからみて右下)
音楽や声など聴覚に関わるイメージを思い出している。「好きなバンド誰?」と聞く時、目は左下を向く傾向が強い。
相手の目が右下を向く(こちらからみて左下)
身体的な苦痛や快感などをイメージしている。
これらの目の動きは、カウンセリングを受けた人の臨床例をもとに分析した結果です。
まったく経験したことがないことについて、したことがあるかのように話す時、つまりウソをついているときは右上を見て話していることが多いようです。
この目の動きは、右脳と左脳の働きによって視線の先が変わるために起こります。言語を司る左脳は右半身を支配しています。よって、想像しながら話す時にはウソをつくために言葉を選んでいるので、視線が右上に動くのです。
逆に過去の出来事を視覚的に思い出す時には、右脳が働くので右脳が支配している左側に視線が動くのです。
ですがこれは右利きの人に当てはまることで、左利きや両利きに対しては、判断が難しいようです。
これらは「アイ・セクシング・キュー」と呼ばれ、実践心理学の手法です。 アメリカの警察やFBIが採用しているテクニックです。
慣用句でわかるウソ
目に関わる慣用句も実にたくさんあります。
「目が泳ぐ」は、瞳が左右に揺れ動くこと。隠し事や後ろめたいことを指摘されると、心の動揺が目に表れるとされる。小心者。
「目(視線)をあわせない」は、やましいことがある、の代名詞。
まばたきの回数でわかること
まばたきはまぶたを持っている生きものにとって、無意識・無自覚に行われるものです。
角膜を涙で潤すという重要な役割はもちろんですが、まばたきからうかがい知れることはそれだけではありません。
人の心理状態がまばたきにあらわれるのです。
無意識に行うまばたきは、平均で成人男性が1分間に20回、女性が15回程度といわれます。
これが極度の緊張や集中の状態で変動することがわかっています。リラックス状態では半分ほどに減少します。逆に緊張状態では増加します。これは神経伝達物質「ドーパミン」が関わっているのです。
まばたきを意識的に調整するのは難しいといわれます。そのため心理的な変化がまばたきの回数としてあらわれるのです。
目の前にいる相手が、なにかの釈明のために、急にまばたきの回数が増えたとしたら、その人はウソをついているかも知れませんね。
TVで釈明会見の時にやたらとまばたきが多い人を見ることがありますが、極度の緊張のせいなのですね。
さいごに
「目は口ほどにものをいう」は、人の喜怒哀楽の感情の最も顕著に表すのが目だということから、なにもしゃべらずとも目つきから相手の感情がわかる、というものです。「目も口ほどにものをいう」とも。
似たような意味に
「目は心の鏡」
「成るか成らぬか目元で知れ」
「目がものをいう」
「目は心の窓」
「目は人の眼」
これらは、目が人の心を映し出すもので、目を見ればその人の心のさまが読み取れるものである。目にはその人の正邪があらわれるということ。
もちろんすべてが当てはまるわけではありませんが、ウソを見破る目安になるかもしれませんね。
お読みいただきありがとうございます。
参考 http://getnews.jp/archives/228369 http://ofee.tank.jp/lie-feature/ ことわざ慣用句辞典