子供の目を守るプールで注意することは?充血・紫外線の予防法や目薬は?
6月に入ると学校ではプールの授業がはじまります。子どもたちには楽しみのひとつですが、プールでうつる目の病気もあり注意が必要です。
プールや海、外遊びも活発になる夏に気をつけたい子どもの目を守る対策やケアについてまとめています。
プールでうつる目の病気
プールでうつる主な病気には「プール熱」(アデノウイルス3型、4型、7型が原因)と、「はやり目」(アデノウイルス8型、19型、37型)が原因で起こります。
プール熱(咽頭結膜炎)
その名の通りプールで感染することがあることからつけられ、充血や目ヤニのほかに喉の痛みや高熱などを伴うのが特徴です。 ほかにも頭痛や吐き気、腹痛や下痢を伴うことあります。こうした症状が1週間程度続きます。
最初片方の目に症状があらわれ、しばらくしてもう片方にも症状が出ることがあります。
症状が強い場合は小児科を受診するとよいでしょう。目の状態によって眼科へ行くべきか判断をあおぐとよいですね。
子どもの場合、学校保健法によって、「症状がなくなったあと2日を経過するまで出席停止」となります。
はやり目(流行性角結膜炎)
強い感染力を持ち、充血・目ヤニ・目の異物感など目の症状が強く、耳の前のリンパが張れることも特徴です。
子どもや症状が強い人の場合は、まぶたの裏の結膜に偽膜という白い膜ができて、これが眼球の結膜に癒着をおこすことがあります。
また炎症が強いと黒目の表面がすりむける角膜びらんを伴い、目がゴロゴロしたり、とても痛くなることがあります。
眼球の表面をおおっている半透明の粘膜が炎症を起こすことを「結膜炎」といいますが、角膜(黒目)にもおこることからこの名がついています。
重症な場合はステロイド点眼薬を使用すると効果があります。
発病から1週間前後で症状がピークで、その後だんだん軽くなり2~3週間で治ります。
片方の目に発症して4~5日後に、もう一方の目にも同じ症状がでてきます。症状は時間がたつほど軽くなりますが、角膜の濁りはもう少し治るのに時間がかかります。
ゴーグルの使用
学校や公共のプールではウイルス対策として残留塩素濃度を0.5~1.0ppmと高くしてあります。この塩素が目に影響を与えることもあります。 プール後に目の痛みや充血、不快感を感じることもあり、ゴーグルを着用することが多くなりました。
一方で小学校の教育現場では、万が一水の事故が起こった時に水中で目を開けていられるように、水泳の授業でゴーグルをつけないで行う場合もあるようです。
安全と目の健康とあわせて対策が取られることが望ましいですね。
水道水で目を洗わない
水道水には塩素が使われているので、目を傷つける原因になると言われています。 塩素は水道水を安心して使うためには欠かせないものですが、目に関してはちょっと事情が変わります。
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タオルを貸し借りしない
プールで使うタオルは自分専用にします。兄弟であっても別々に使いましょう。 できれば顔を顔をふくタオルと身体をふくタオルは分けた方が、雑菌やウイルスに接触する部分を少なくすることになり、予防につながります。
目や顔は強くこすらない
目と目のまわりは柔らかく薄い皮膚です。タオルでゴシゴシふかないようにしましょう。軽くおさえるようにふく習慣をつけましょう。
目をこすることでウイルスに感染していた場合、よけい広げることになります。
強くこすることによって角膜を傷つける恐れもあり、感染症やアレルギー症状を引き起こす可能性もあります。
よく手を洗う
はやり目の場合、伝染力が強く感染した目を触ったら必ず流水で手を洗う必要があります。 家族や周囲の人との接触にも気をつけましょう。
外遊びの紫外線対策
夏の強い紫外線から子どもの目をできるだけ守りたいですね。
紫外線が原因で、目がショボショボしたり充血したりする場合もあります。
帽子をかぶる
紫外線よけのためにも外に出る時には、帽子をかぶることを習慣づけたいですね。
玄関において出かける時にすぐかぶれるよにしておきましょう。
プールや海で充血した時の目薬
目薬を差す時、自分で目薬を差せない子供に目薬をさしてあげる人は清潔な手で行うよう注意します。使った点眼瓶にはウイルスが付着していることがありますから、他の人が触らないように、また一週間以上使った点眼薬は使用しないようにします。 [blogcard url=”http://eye88eye.com/megusuri-414″]
1歳以上のお子さんなら大人用の目薬を使っても問題はないようです。ですが大人用は清涼感が強いタイプや刺激が強いタイプもありますから、小さなお子さんには避けえた方賢明です。
プールでの充血にはカルキを中和するタウリンを配合した、塩素刺激を緩和してくれる目薬があります。
子ども用と防腐剤フリーで1回使い切りのおすすめをご紹介します。
ロートこどもソフト ~ ロート製薬
防腐剤無添加。無香料・無着色・界面活性剤フリー・清涼化剤フリー・非刺激性
涙に近いpHで、しみないさし心地
プールの塩素を中和してくれるタウリン配合。プールの後の眼病予防にも
こどもアイリス ~ 大正製薬
目の疲れ、ドライアイ、痒み、充血、眼病予防など、あらゆる目の症状にオールマイティーに使える目薬
pHと浸透圧を涙に合わせているから、しみない優しいさし心地
防腐剤フリーで使い切りタイプの目薬
防腐剤とは、塩化ベンザルコニウム・ソルビン酸カリウム・パラベンなどを指ます。これらの成分が配合されていないものを防腐剤フリーの目薬と呼んでいます。 防腐剤による角膜・結膜の炎症や、アレルギーなどの副作用も報告されているため、できる限り避けたいものです。
アイリスAGユニット ~ 大正製薬
ハウスダストなどによる目の痒みや充血に使用する1本使い切りタイプの目薬 2つの抗炎症剤と充血除去剤、抗ヒスタミン、栄養成分、眼粘膜保護の計6成分を配合
ロート抗菌目薬 ~ ロート製薬
結膜炎やものもらいに。1回使いきりタイプで衛生的 しみないので小さなお子さんにもおすすめ
抗菌アイリス使いきり ~ 大正製薬
細菌感染に有効な抗菌剤に目の炎症をしずめる抗炎症剤と角膜を保護する成分を配合 1回使い切りのタイプで衛生的
十分に身体を休めて睡眠をとることが大切ですね。。
まとめ
夏に気をつけたい子供の目。
- プールではゴーグルをかけて目を保護する
- 目は水道水で洗わない
- タオルは自分専用を使う
- 手を洗い清潔にする
- 目を強くこすらない
- 帽子をかぶって紫外線防止
- 充血がひどい時は目薬を
- 目と身体を休め、充分な睡眠をとる
強い紫外線や外で活動的になる季節は目も酷使されます。子どもだからこそ、目は大切にしてケアしていきたいものですね。
お読みいただきありがとうございます。
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参考 http://www.gankaikai.or.jp/health/27/06.html 日本眼科医会/目の病気 http://www.skincare-univ.com/article/018358/ ヘルスケア大学/目をこする https://health-to-you.jp/itchyeyes/kodomomepu-ru59797/ 健康生活/