わたしのメガネと目のブログ

メガネと目の健康について書いたブログです。メガネ歴40年の読書と図書館と公園と空の雲が好きな50代です。視力が落ち始めた中学生の頃、目が見えなくなったらどうしよう…と不安に駆られました。視力は強度近視で0.1ありませんが、ちゃんと見えてこの歳まできました。あれこれ目の病気や疲れが気になります。知らないことが不安になるので、色々と目のことを調べてみようと思いました。

目が赤くなる病気とは?気をつけたい充血とはどんな症状?

あさイチのプレミアムトーク(2017/8/4)のゲストに出演していた俳優の高橋一生さん。

目が真っ赤でサングラスをしての登場です。丸いサングラス眼鏡が似合っていましたね。

確かに目が真っ赤でした。(横から映ったときに少し見えました)

目が赤くなる、充血する病気にはどんなものがあるのでしょうか。

白目が赤くなるわけ ~充血する仕組み

「黒目」と「白目」といわれますが、白目にも欠陥が通っています。ごく細い血管で見た目にはわかりません

この細い血管がなんらかの原因によって膨張し血液量が増えると赤く浮き上がって「充血」して見えるのです。

高橋一生さんの角膜炎は、いわゆる黒目(角膜)と呼ばれる部分が、何らかの原因で炎症を起こす症状のことです。角膜に細菌や真菌、ウィルスなどの微生物が感染することが主な角膜炎の原因となります。

充血はいくつか種類があります。

結膜充血(けつまくじゅうけつ)

[caption id="attachment_3641" align="alignnone" width="280"]結膜炎 結膜炎/出典:Wikipedia[/caption]

目やにや涙を伴って、まぶたの裏側や白目部分が赤色に充血します。

花粉やゴミ・チリ、細菌などの異物が目の表面に付着して「結膜炎」を起こしていることが主な原因です。この場合かゆみを伴うこともあります。

日常生活でよくある充血はこの結膜充血であることが多いです。

模様体充血(もうようたいじゅうけつ)

[caption id="attachment_3640" align="alignnone" width="300"] 角膜炎/出典:スマイル眼科[/caption]

目の中心にある黒目(角膜)のまわりが特に赤くなります。結膜充血のようにまぶたの裏側までは充血しません

白目はやや青紫色に充血し、涙は出ても目やには出ません

原因は角膜や強膜、ブドウ膜の炎症で、それぞれ角膜炎、強膜炎、ブドウ膜炎と呼ばれます。

重篤な目の病気の可能性があるので早めに眼科を受診しましょう。

結膜下出血(けつまくかしゅっけつ)

[caption id="attachment_3642" align="alignnone" width="280"]結膜下出血 結膜下出血/出典:Wikipedia[/caption]

 

目が赤くなりますが、白目の中に赤い点のようにみえます

ひどいと目全体が赤くなって見えることがあります。(友人がこの出血を起こしたことがあり目全体が真っ赤で驚いたものです)

結膜下の毛細血管が破れて、白目に出血が起こります。痛みやかゆみはありません

見た目が真っ赤で驚きますが、時間はかかりますが自然に元に戻ることがほとんどです

ですが、出血が長引いたり何度も繰り返す場合は、眼科で診察を受けましょう

主な原因として飲酒や、打撲などの外傷などがありますが、原因が不明であることもあります。

充血がおこる目の病気

[caption id="attachment_3644" align="alignnone" width="417"]目の構造 出典:Wikipedia[/caption]

ドライアイ

ドライアイとは、涙の量が減少して、目の表面の角膜(黒目)や結膜の上皮が異常をきたした状態をさします。

症状としては、目の疲れ、目が重い、目が熱い、目の異物感、目が充血する、など様々なものがあります。

ドライアイを予防する運動3種

IT眼症(眼過労性症候群)

目が乾く「ドライアイ」という症状もよく見られます。これは画面を見ているときに瞬きの回数が減り、目の表面にある角膜が涙で潤わなくなるために起こる症状です。

目の乾燥感とともに痛みも伴います。白い結膜が血走って充血しているのも特徴です。

充血した時は目を冷やす!

細菌性角膜炎

コンタクトレンズの使用などで、角膜に感染が起こると、目が痛くなったり、白目が充血して目やにもでてきます。

この場合、コンタクトレンズをはずしてメガネにかえてもあまりよく見えません。感染によって目に炎症が起き、角膜の透明性が低下したためです。

こうした症状が急に起こったら危険信号です。すべてが感染によるものとは限りません。

レンズに傷がついていたり、フィッティングが悪かったり、まぶたの裏に炎症が起こっていたりするケースもあります。

コンタクトレンズ装用が細菌性角膜炎の危険因子のトップを占めています。

コンタクトレンズの使用でおこる目の病気

アレルギー性結膜炎

アレルギー性結膜炎は、充血、目やに、なみだ目といった結膜炎の症状に加え、目がかゆくなるのが特徴です。

思わず目をゴシゴシこすってしまうほどのかゆみです。

このような症状は、アレルギー反応の結果でてきたヒスタミンが、神経や血管を刺激するためにおこります。

まぶたの裏には粘膜のブツブツ(乳頭)が増え、白目はむくんで、ときにはゼリーをのせたようにブヨブヨと、まぶたからはみだしてしまうこともあります。

花粉症では、くしゃみ、鼻水、鼻づまりといった症状を伴うこともあります。

結膜炎になると白目が充血して赤くなり、「めやに」がでたり、涙がでたりします。

まぶたがはれることもあります。黒目(角膜)や茶目(虹彩)こうさいの炎症では黒目のまわりから赤くなりますが、結膜炎では、まず目もとや目じりに近い白目が充血します。

アトピー性結膜炎

 

アトピー性皮膚炎をともなうアレルギー性の結膜疾患を、アトピー性角結膜炎とよぶことがあります。

他のアレルギー性結膜炎と同様に、かゆみがひどく、涙が流れて、結膜が厚くなったり、充血したり、濁ったりする症状がでます。

まぶたの皮膚が厚くなったり感染をおこしたりするので、まばたきや涙液の角膜保護作用が低下して、点状表層角膜症や角膜びらんといった角膜上皮障害をともなうことがあります。

アトピー性角結膜炎の多くはダニ過敏症なので、住環境からダニを排除することも大切です。

角膜上皮障害

コンタクトレンズ

ハードやソフトコンタクトレンズによって、ときに角膜(黒目)に潰瘍ができたり、上皮障害が発生します。

決められたレンズケアを守らなかったりしてレンズが汚れると、角膜に小さい上皮障害ができて異物感や軽い充血がみられます。

コンタクトレンズの使用をやめるなどして回復を待ちます。

びまん性角膜上皮症(点状表層核膜症)

角膜上皮(角膜の最表層)に点状に生じる多発性の上皮欠損を指します。さまざまの原因で起こります。

目が真っ赤になる症状で、びまん性角膜上皮症に気づくことがあります。

自覚症状としては異物感や充血があげられますが、原因となる疾患によって症状の重さは異なります。

  • まぶたが原因 ~睫毛(しょうもう)乱生症や慢性の眼瞼炎(がんけんえん)など
  • 結膜に原因 ~アレルギー性結膜炎やウイルス性結膜炎など
  • 涙液に原因 ~ドライアイなど

これらの症状があれば、眼科を受診しましょう。

はやり目(流行性角結膜炎)

アデノウイルスによる目の感染症を俗に「はやり目」と呼びます。

目やにや涙、強い充血が主症状です。

片目に発症して、数日遅れて他眼に発症することもあります。耳の前のリンパ節が腫れることも特徴です。

伝染力が非常に強く、感染した目を触ったら必ず流水で手指を洗うことが必要です。

家族や周囲の人との接触に気をつけることです。

帯状ヘルペス性角膜炎

帯状(たいじょう)ヘルペス・ウイルスによって、角膜(黒目)が感染して、視力が落ちたり目が充血したりします。

このウイルスは、幼児期に水痘すいとう(水ぼうそう)を引き起こすウイルスが再活性化したもので、水痘・帯状ヘルペスウイルスとも呼びます。

目の症状は、角膜ヘルペスと同じですが、顔に発疹が出ることが特徴です。

まず、皮膚に発疹が出て、その後目に症状が出ます。

結膜炎の形で発症することが多いのですが、時に角膜にも炎症を起こすことがあります。

角膜ヘルペス

症状としては、眼痛・なみだ目・充血が起こり視力が落ちてきます。

他の目の病気とは異なり、よく再発することが特徴です。目の感染症の中で、一番失明率が高い病気です。

近年、角膜ヘルペスに対して非常に効果を発揮する特効薬(アシクロビル)か開発され、失明率は低下しました。

他の人に伝染することはあまりありませんが、ウイルスに対して抗体を持っていない乳幼児に対しては注意が必要です。

さいごに

充血する目の病気。 充血する病気は思いのほかたくさんあります。

  • 白目全体が網目状に赤くなる(結膜充血)
  • 黒目のまわりが充血する(模様体充血)
  • 白目に赤い点のように、あるいは全体が赤くなる(結膜下出血)

充血にもいろいろあります。その原因は、

  • ゴミやチリなど異物が目に入る
  • コンタクトレンズの使用で角膜が傷つく
  • 細菌などによる感染
  • アレルギー反応
  • 疲れ目、眼精疲労
  • ドライアイ

多くが目を休めたり、点眼液を使用するなど、解消されるものですが、特に毛様体充血は目の病気が懸念されますから早めに受診しましょう。

また、充血の症状が長引いたり、繰り返したり、ほかに目やにや痛みを伴うなど気になる症状がある場合も眼科を受診をおすすめします。

 

お読みいただきありがとうございます。

[ad#88] 参考 http://www.gankaikai.or.jp/日本眼科医会 http://www.hirano-steel.jp/