白内障手術の費用と術後の注意点は？危険や失敗はないの？
白内障は高齢者の病気と思われていますが、じつは40歳代から水晶体のにごりはゆっくりと進行します。早い人は50歳代で目のかすみを感じることも…80歳を過ぎるようになるとほとんどの人に白内障の症状が見られるようになります。
白内障手術の費用やそのリスクについて調べてみました。
白内障の手術が必要な場合
軽度の場合は自覚症状がありませんが、
- 目がかすむ
- ものが二重に見える
- まぶしいさを強く感じる
- うす暗いほうが見えやすい
また、日常生活に不便を感じる人やまた年齢を重ねても
- 旅行や趣味を楽しみたい
- 車の運転を続けたい
- 家事をきちんとこなしたい
- 仕事に支障がある
そんな人は、白内障手術を受ける必要があります。
白内障手術の種類と費用
白内障の手術は濁った水晶体を超音波で吸引し人口の眼内レンズを入れる
「超音波乳化吸引術」
で行われます。
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出典：http://www.mochizukiganka.com/info/hakunaisho/#post-1342[/caption]
手術時間は15～30分ほどで原則として日帰り手術が可能です。
目に入れる眼内レンズの種類によって費用も異なります。
単焦点眼内レンズ（白内障手術）
- 1か所にピントが合う 手元や遠方を見る時は老眼鏡が必要
- 公的保険（健康保険、国民健康保険）の適用
- 3割負担で約5万円前後
多焦点眼内レンズ（遠近両方白内障手術）
- 近くと遠くの両方にピントが合う 老眼鏡は不要（個人差あり）
- 夜間視力がやや劣る。 夜の照明などがにじんで見える（夜間運転者には不向き）
- 公的保険の適用外（自費診療） 一部先進医療認定の医療施設で混合診療として適用可能の場合あり
- 両眼で50～120万円（眼科により費用は異なる）
白内障手術のリスクや注意点
白内障手術は安全性の高い手術ですが、100％の安全はどんな場合もありません。
まれに合併症が起こります。
主な合併症
眼内炎
- 眼に細菌が入り繁殖
- 早急な処置をしないと失明することも術後、数日から数か月後に起こることもある
- 眼の激しい痛み、充血の場合すぐ受診する
後発白内障
- 残してある水晶体の後部の膜が濁ってくる
- レーザー治療で回復
水晶体落下
- 水晶体の後部の膜が破れる。再手術
駆逐性出血
- 眼底部から出血。失明の恐れも。頻度は少ない
- 緑内障手術時の出血や治療薬で急激に眼圧が高くなって起こる場合がある
- 飛蚊症黒い小さい点が見えるすでに起こっていたが、水晶体のにごりがなくなったことで見える場合がある
手術後に注意すること
抗菌剤の点眼薬を使用
- 細菌感染の予防と炎症を抑えるため複数の点眼薬が処方されるが、連続して点眼しない
- 1～2か月間使用する
目を強くこすらない
- 傷口が固まるまで、目と目のまわりの清潔を保つ
- 重いものを持たない
- 手を常に清潔に保つ
洗顔・洗髪・入浴
アイメイク
- 目のまわり以外は5日過ぎたらしてもよい
- アイメイクは、術後3週間を過ぎるまでしない
メガネを作り直す
- メガネの度数が変わるためそれまで使っていたメガネがあわなくなる
さいごに
白内障手術は保険適用で5万円前後でした。眼内レンズの種類によって費用は変わります。手術時間は10分程度で日帰りも可能となっていますが、術後のケアや衛生を保つことなど注意したものです。
私の母も70代になって白内障手術はを受けました。市内の眼科では白内障手術は数2～3か月待ちなのだそうです。それだけ多くの人が受ける手術と知って改めて驚きました。
お読みいただきありがとうございます。
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参考 知らないではすまされない危ない眼の病気/講談社 https://sightcure.jp/recovery/cataract_op.html http://www.nihonbashi-hakunaisho.com/flow/flow6
